8.5.1 配備から開始までの処理の流れ
HCSCコンポーネントをHCSCサーバに配備して開始する一連の処理の流れ,操作対象となるHCSCコンポーネントの範囲,およびHCSCコンポーネントの種類による処理の違いを次に説明します。
(1) 処理の流れ
HCSCコンポーネントをHCSCサーバに配備して開始する一連の処理の流れを次の図に示します。なお,図の2.〜6.は,ユーザが開発環境で操作すると,自動的に実行されます。
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ユーザは開発環境で一括実行を実施します。
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開発環境でHCSCコンポーネントがパッケージングされ,リポジトリに格納されます。
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配備定義され,リポジトリ内のシステム構成定義が更新されます。
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開発環境のリポジトリが運用環境に転送されます。
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開発環境で更新されたシステム構成定義を基に,運用環境から実行環境のHCSCサーバにHCSCコンポーネントが配備されます。
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実行環境のHCSCサーバに配備されたHCSCコンポーネントが開始されます。
(2) 操作対象となるHCSCコンポーネント
「複数サービスをサーバに配備して開始」ウィザードのサービス選択ページで選択したHCSCコンポーネントが操作対象になります。なお,ここでいう操作対象とは,配備から開始までの一連の処理が実行されるHCSCコンポーネントのことです。
選択したHCSCコンポーネントがビジネスプロセスの場合,そのビジネスプロセスに定義されているHCSCコンポーネント(ビジネスプロセス,サービスアダプタ,およびユーザ定義受付(呼出先固定))も操作対象に含まれます。
ビジネスプロセスを選択した場合に操作対象となるHCSCコンポーネントの範囲を次の図に示します。
なお,ここでの「HCSCコンポーネントの参照」とは,ユーザ定義受付(呼出先固定)の追加とサービス呼出アクティビティでの指定によって,ほかのHCSCコンポーネントを使用することです。
- 注意事項
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ユーザ定義受付(呼出先固定)の場合は,開発環境でビジネスプロセスと同時に処理されるため,ユーザ定義受付(呼出先固定)だけを操作対象にすることはできません。ただし,ユーザ定義受付(呼出先選択)は個別の操作対象にできます。
(3) 再パッケージングと配備定義
操作対象のHCSCコンポーネントがすでにパッケージされている場合や,配備定義(公開)されている場合は,再度のパッケージングや配備定義をしません。
ただし,操作対象がビジネスプロセスの場合は,「複数サービスをサーバに配備して開始」ウィザードのオプションページで,再度パッケージングするように変更できます。パッケージングによってJavaクラスの変更が反映されるため,必要に応じてオプションを変更してください。