7.8.6 マッピング定義をコピーする場合の注意事項
コピー元のスキーマの内容およびコピー先のスキーマの内容によって,意図したコピーが実行されない場合があります。マッピング定義をコピーする場合の注意事項について説明します。
- 〈この項の構成〉
(1) コピーする候補が複数ある場合
次に示す1.〜4.の条件がすべて該当する場合,コピーする候補が複数あるとみなされます。
- 条件
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コピー元のマッピング定義の変換元スキーマに,複数のスキーマが登録されている
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コピー元のマッピング定義の変換元スキーマに,パスが同じノードが存在する
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コピー元のマッピング定義に,2.のノードを含むマッピング情報がある
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コピー先の変換元スキーマの一つに,2.と同じパスのノードが存在する
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「図7-44」の場合のコピー結果を次の図に示します。
(2) コピー元のマッピング定義が未完成の場合
変換元ノードと変換先ノード同士を接続していない,未完成のマッピング定義をコピー元のマッピング定義とした場合,変換先ノードに対するマッピングだけがコピーされ,変換元ノードに対するマッピングはコピーされません。
コピー元のマッピング定義が未完成の場合に,マッピング定義をコピーしたときの例を次の図に示します。
(3) 1つの要素に複数のくり返しファンクションが接続されている場合
1つの単純内容要素または複合内容要素に,複数のくり返しファンクションが接続されたマッピング定義をコピー元とした場合,マッピング定義をコピーすると,最初にくり返しファンクションがコピーされます。このとき,[マッピング元設定]ダイアログを表示すると,コピー先とコピー元で[パス/ファンクション名]の表示順が異なることがあります。ただし,マッピング定義のコピー結果に影響はありません。
1つの要素に複数のくり返しファンクションが接続されている場合に,マッピング定義をコピーしたときの例を次の図に示します。
(4) マッピング対象が制限されている場合
コピー元のマッピング定義ファイルでマッピングされている要素が,コピー先のマッピング定義ファイルでマッピングできない場合,その要素のマッピングはコピーされません。
マッピング対象の制限については,「7.4.8 マッピング対象の範囲を限定する」を参照してください。