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Cosminexus V11 BPM/ESB基盤 サービスプラットフォーム 開発ガイド 基本開発編


7.5.20 基数変換する

入力値を入力基数で指定した基数であるものとし,入力値を出力基数に指定した基数に変換します。入力値が入力基数で指定した基数以外の場合は,エラーの値(NaN)を返します。入力値が64ビットを超える場合,64ビットより上位ビットを切り捨てます。

なお,基数変換ファンクションは,ビッグエンディアンで処理します。

基数変換の仕様を次に示します。

〈この項の構成〉

(1) 使用するファンクション

入力値を出力基数に指定した基数に変換するには,基数変換ファンクションを使用します。使用例を次に示します。

図7‒21 基数変換ファンクションの使用例

[図データ]

(2) 設定手順

入力値を出力基数に指定した基数に変換する手順を次に示します。

  1. パレットから基数変換ファンクション(radix)を選択して,マッピングビューアに配置します。

  2. マッピング線を設定します。

  3. 次のどちらかの方法で[基数変換]ダイアログを表示させます。

    • 基数変換ファンクションを右クリックして,[設定]を選択します。

    • 基数変換ファンクションをダブルクリックします。

    [基数変換]ダイアログが表示されます。

    [基数変換]ダイアログの詳細については,マニュアル「サービスプラットフォーム リファレンス」の「1.6.39 基数変換ダイアログ」を参照してください。

  4. [入力]に基数変換の入力値を指定する場合,[ノード選択]ボタンをクリックします。

    [ノード選択]ダイアログが表示されます。

  5. 入力値となるノードセットを指定します。

    [入力]に基数変換の入力値が設定されます。

  6. [入力]に指定されている入力値に条件を設定して,その条件を満たす場合だけマッピングさせたい場合,[ノード条件設定]ボタンをクリックします。

    [ノード条件設定]ダイアログが表示されます。

    ノード条件の設定方法については,「7.7 ノード条件を設定する」を参照してください。また,[ノード条件設定]ダイアログについては,マニュアル「サービスプラットフォーム リファレンス」の「1.6.11 ノード条件設定ダイアログ」を参照してください。

  7. [入力]に基数変換の対象とするファンクションを指定したい場合,[ファンクション選択]ボタンをクリックします。

    [ファンクション選択]ダイアログが表示されます。

    [ファンクション選択]ダイアログの詳細については,マニュアル「サービスプラットフォーム リファレンス」の「1.6.9 ファンクション選択ダイアログ」を参照してください。

  8. 入力基数を指定します。

  9. 出力基数を指定します。

  10. [OK]ボタンをクリックします。

(3) 実行例

実行例を次に示します。

入力

基数変換

結果

1101

2進数→10進数

-3

0100

2進数→10進数

4

1101

2進数→16進数

d

11

10進数→2進数

0000 0000 0000 0000 0000 0000 0000 0000

0000 0000 0000 0000 0000 0000 0000 1011※1

11

10進数→16進数

00 00 00 00 00 00 00 0b※1

11

16進数→2進数

0001 0001

11

16進数→10進数

17

8b

16進数→10進数

-117

1102

2進数→10進数

NaN※2

110f

10進数→16進数

NaN※2

注※1

太字は,補完ビットです。

注※2

入力値を入力基数で指定した基数に変換できないため,結果が「NaN」となります。