2.7.1 Code Converterによる拡張
Code Converterの機能を使用してコード変換機能を拡張する場合の手順を説明します。
(1) ユーザマッピングテーブルを使用する
ユーザ固有の外字マッピングなどのユーザマッピングテーブルを,Code Converterを使用して作成し,サービスプラットフォームに組み込めます。
ユーザマッピングテーブルを作成する場合,次のファイルに記載されたCode Converter製品と同じバージョンのDevelopment Kitが必要になります。
<サービスプラットフォームのインストールディレクトリ>\CSC\lib\external\codeconv_ver.txt
ファイルの記載例を次に示します。
-
P-265Z-1344 04-02
この場合,次のCode Converter製品が必要です。
Code Converter - Development Kit for Java 04-02
上記ファイルが存在しない場合,次のCode Converter製品が必要です。
-
P-265Z-2344
Code Converter - Development Kit for Java 04-02
ユーザマッピングテーブル作成の手順は,マニュアル「Code Converter for Java」を参照してください。
実行環境に必要なユーザマッピングテーブルを組み込むための設定について説明します。
(a) 1つの文字コードに対して,ユーザマッピングテーブルが1種類の場合
ユーザマッピングテーブルを組み込む手順を次に示します。
-
<サービスプラットフォームのインストールディレクトリ>\CSC\lib\external\tableディレクトリをバックアップします。
-
<サービスプラットフォームのインストールディレクトリ>\CSC\lib\external\tableディレクトリに,作成したユーザマッピングテーブルを上書きします。
(b) 1つの文字コードに対して,ユーザマッピングテーブルが複数必要な場合
接続するシステムごとで外字マッピングが異なるなど,1つの文字コードに対してユーザマッピングテーブルが複数必要な場合は,コード変換テーブルの格納パスをデフォルトから切り替えることで,バイナリフォーマット定義ファイルごとにコード変換テーブルの格納パスを設定できます。
コード変換テーブルの格納パスは,コード変換テーブル格納パスのルートパスとコード変換テーブル格納パスの格納ディレクトリ名を組み合わせて生成されます。
デフォルトから切り替えたコード変換テーブルの格納パスのディレクトリに,作成したユーザマッピングテーブルを格納します。
コード変換テーブルを切り替える手順を次に示します。
-
コード変換テーブルを格納するディレクトリのルートパスを指定します。
HCSCサーバランタイム定義ファイルのcode-table-root-pathプロパティにコード変換テーブルの格納先のルートパスを指定します。code-table-root-pathプロパティの詳細については,マニュアル「サービスプラットフォーム リファレンス」の「6.5.6 HCSCサーバランタイム定義ファイル」を参照してください。
-
コード変換テーブルの格納ディレクトリ名を設定します。
バイナリフォーマット定義ファイルのフォーマット情報に,コード変換テーブルの格納ディレクトリ名を設定します。COBOL登録集原文ファイルにコード変換テーブルの格納ディレクトリ名を設定し,バイナリフォーマット定義ファイルを新規作成することもできます。
バイナリフォーマット定義ファイルの作成方法については,「4.4 電文フォーマット(バイナリフォーマット定義ファイル)の作成方法」を参照してください。
COBOL登録集原文ファイルからのバイナリフォーマット定義ファイルの作成方法については,「4.5 COBOL登録集原文ファイルからのバイナリフォーマット定義ファイルの生成」を参照してください。
- 注意事項
-
コード変換テーブルの格納ディレクトリ名を設定しなかった場合は,csc.dt.tablepathに指定したコード変換テーブルが使用されます。
(2) 単体版のCode Converterに入れ替える
サービスプラットフォームにインストール済みのCode Converterを,単体版のCode Converterに入れ替えることで文字コード変換機能を拡張できます。
以降で,単体版のCode Converterへ入れ替える手順を説明します。
(a) JARの組み込み
JARの組み込み手順を,次に示します。
-
<サービスプラットフォームのインストールディレクトリ>\CSC\lib\external\codeconv.jarをバックアップします。
-
インストールした単体版のCode Converterのcodeconv.jarをコピーします。
コピー先を次に示します。
<サービスプラットフォームのインストールディレクトリ>\CSC\lib\external\codeconv.jar
(b) コード変換テーブルの格納パスの設定
コード変換テーブルの格納パスを設定するには,<サービスプラットフォームのインストールディレクトリ>\CC\server\usrconf\ejb\<J2EEサーバ名>\usrconf.propertiesに,次に示すパスを追加してください。
csc.dt.codetablepath=<Code Converterのインストールディレクトリ>/table
- 参考
-
この設定はSmart Composer機能または運用管理ポータルで実施することを推奨します。Smart Composer機能および運用管理ポータルについては,マニュアル「アプリケーションサーバ システム構築・運用ガイド」の「1.1 運用管理機能のツールとは」を参照してください。
単体版のCode Converterインストール直後のtableディレクトリには,サービスプラットフォームが実行するコード変換に必要な変換テーブルファイル(guniuni.tbl)が含まれていません。そのため,コード変換テーブルのパスを設定する場合は,tableディレクトリに次に示すファイルを必ずコピーしてください。
<サービスプラットフォームのインストールディレクトリ>\CSC\lib\external\table\guniuni.tbl
「(1)(a) 1つの文字コードに対して,ユーザマッピングテーブルが1種類の場合」で示したユーザマッピングテーブルを利用する場合は,tableディレクトリを<Code Converterのインストールディレクトリ>/tableに読み替えてください。
Code Converterのコードマッピングユティリティ,および変換テーブルファイル(guniuni.tbl)の詳細は,マニュアル「Code Converter for Java」を参照してください。