2.4.1 HCSC簡易セットアップ機能で構築できる環境
HCSC簡易セットアップ機能を利用して構築されるテスト環境は,次の図のような構成になります。また,J2EEサーバの互換モードは,推奨モードまたはV9互換モードで構築する必要があります。次の図に示すプロセス以外のものをテスト環境として利用する場合,別途設定が必要になります。
HCSC簡易セットアップ機能を利用すると,テスト環境の各プロセスに,ユーザID,パスワード,ポート番号,ホスト名などの情報を自動的に設定できます。HCSC簡易セットアップ機能を利用した場合にテスト環境に設定される情報の詳細については,「2.4.3(2) テスト環境の運用に必要な情報」を参照してください。
HCSC簡易セットアップ機能で構築した環境のWebコンテナ単位の同時実行数は10です。そのため,11リクエスト以上を同時に処理する場合,Webコンテナのスレッドが枯渇するおそれがあります。Webコンテナ単位の同時実行数および同時接続数を変更する場合のプロパティを次に示します。
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J2EEサーバの互換モードが推奨モードの場合
simple_model_cjw_v11.xmlファイルのwebserver.connector.nio_http.max_servlet_execute_threadsプロパティの定義を変更してください。
webserver.connector.nio_http.max_servlet_execute_threadsプロパティについては,マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(Webコンテナ)」の「2.14.2 実行環境での設定(J2EEサーバの設定)」を参照してください。
リクエスト処理で使用するスレッド数,コネクション数を合わせて制御する場合は,simple_model_cjw_v11.xmlファイルの次の定義を変更してください。
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webserver.connector.nio_http.max_threads
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webserver.connector.nio_http.min_threads
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webserver.connector.nio_http.max_connections
webserver.connector.nio_http.max_threadsプロパティ,およびwebserver.connector.nio_http.min_threadsプロパティについては,マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(Webコンテナ)」の「7.4.2 実行環境での設定(J2EEサーバの設定)」を参照してください。webserver.connector.nio_http.max_connectionsプロパティについては,マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(Webコンテナ)」の「7.3.2 実行環境での設定(J2EEサーバの設定)」を参照してください。
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J2EEサーバの互換モードがV9互換モードの場合
simple_model.xmlファイルまたはsimple_model_cjl.xmlファイルのwebserver.connector.inprocess_http.max_execute_threadsプロパティの定義を変更してください。
webserver.connector.inprocess_http.max_execute_threadsプロパティについては,マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 互換編」の「5.11.2 実行環境での設定(J2EEサーバの設定)」を参照してください。
リクエスト処理で使用するコネクション数を合わせて制御する場合は,simple_model.xmlファイルまたはsimple_model_cjl.xmlファイルのwebserver.connector.inprocess_http.max_connectionsプロパティの定義を変更してください。
webserver.connector.inprocess_http.max_connectionsプロパティについては,マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 互換編」の「6.3.2 実行環境での設定(J2EEサーバの設定)」を参照してください。