14.9 ネーミングサービスプロパティ
ネーミングサービスプロパティを表14-5に示します。
プロパティ |
デフォルト |
説明 |
---|---|---|
vbroker.naming.adminPwd |
inprise |
VisiBroker管理ネーミングサービスオペレーションで必要なパスワードです。 |
vbroker.naming.enableClusterFailover |
true |
trueに設定すると,ネーミングサービスから取得されたオブジェクトのフェールオーバーを処理するインタセプタをインストールすることを指定します。オブジェクト障害の場合,元のクラスタと同じクラスタから別のオブジェクトに透過的に再接続するよう試みます。 |
vbroker.naming.enableSlave |
0 |
trueの場合,マスタ/スレーブネーミングサービス構成を有効にします。マスタ/スレーブネーミングサービスの構成については,「14.12 フェールオーバー」を参照してください。 |
vbroker.naming.iorFile |
ns.ior |
ネーミングサービスIORを格納する完全パス名を指定します。このプロパティを設定しないと,ネーミングサービスはカレントディレクトリのns.iorという名前のファイルにIORを出力しようとします。IORを出力しようとすると,ネーミングサービスはファイルアクセス権限例外を透過的に無視します。 |
vbroker.naming.LogLevel |
emerg |
ネーミングサービスから出力されるログメッセージのレベルを指定します。 |
vbroker.naming.propBindOn |
0 |
trueの場合は,暗黙的なクラスタリング機能がオンになります。 |
vbroker.naming.smrr.pruneStaleRef |
1 |
このプロパティは,ネームサービスクラスタがスマートラウンドロビン方法を使用する場合に関連してきます。このプロパティに1を設定した場合,以前スマートラウンドロビン方法でクラスタにバインドされた古いオブジェクトリファレンスをネームサービスが探索すると,それがバインディングから削除されます。このプロパティに0を設定した場合,クラスタ下の古いオブジェクトリファレンスバインディングは削除されません。ただし,スマートラウンドロビン方法を用いたクラスタは,常に,vbroker.naming.smrr.pruneStaleRefプロパティの値に関係なく,このようなオブジェクトバインディングがある場合に,resolve()メソッドまたはselect()メソッド呼び出し時にアクティブなオブジェクトリファレンスを戻します。デフォルトでは,ネームサービス4.5の暗黙的なクラスタリングはプロパティ値を1に設定してスマートラウンドロビン方法を使用します。 |