付録A.2 トレースの設定方法
トレースを収集するためのシステムプロパティの設定および設定ファイルの設定方法について説明します。システムプロパティにも設定ファイルにも設定されていない設定項目については,「表A-1 トレースの設定項目に設定する値」に示したデフォルト値に従ってトレースファイルが出力されます。
- 〈この項の構成〉
(1) システムプロパティの設定
システムプロパティの設定は,javaコマンドの-Dオプションを利用します。出力レベルを「WARN」とする場合の設定例を次に示します。
- システムプロパティの設定例(-Dオプションを利用する場合)
java -Dcom.cosminexus.xml.security.logging.trace_level=WARN YourApplicationClass
J2EEサーバまたはWebコンテナサーバのComponent ContainerでXML Security - Coreを使用する場合は,Component Containerのユーザー定義ファイル(usrconf.properties)にシステムプロパティを記述します。ユーザー定義ファイルはjava.util.Properties形式で記述する必要があります。そのため,パスに「\」記号や空白文字が含まれる場合は,「\\」としたり,空白の前に「\」記号を追加したりして,エスケープする必要があります。また,java.util.Properties形式の場合は日本語を直接指定できないので,ディレクトリ名などで日本語を使用している場合は,注意してください。ユーザー定義ファイルにシステムプロパティを記述する場合の例を次に示します。
- システムプロパティの設定例(ユーザー定義ファイルに記述する場合)
com.cosminexus.xml.security.logging.trace_level=WARN com.cosminexus.xml.security.logging.trace_dir=C:\\Program\ Files\\Hitachi\\Cosminexus\\XMLSEC\\logs com.cosminexus.xml.security.logging.trace_fileprefix=MyEJBServerA_trace
Component Containerのユーザー定義ファイルの設定方法については,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」を参照してください。
(2) 設定ファイルの設定
設定ファイルは,java.util.Properties形式のファイルで作成します。設定項目については,「表A-1 トレースの設定項目に設定する値」を参照してください。設定ファイルは,次の順序で検索されます。
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システムプロパティcom.cosminexus.xml.security.logging.propertiesの設定値
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${user.dir}(=システムプロパティに設定されるカレントディレクトリ)のcom.cosminexus.xml.security.logging.propertiesファイル
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${user.home}(=システムプロパティに設定されるユーザーのホームディレクトリ)のcom.cosminexus.xml.security.logging.propertiesファイル
- 注意事項
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設定ファイルに設定した内容よりも,システムプロパティの設定内容が優先されます。
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システムプロパティや設定ファイルの設定が間違っていた場合,エラーメッセージが表示されます。この場合,アプリケーションは起動しません。
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設定ファイルの読み込みが失敗した場合,エラーメッセージが表示されます。この場合,アプリケーションは起動しません。
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