3.3.4 WSDLの構文
WSDLの要素の記述規則,および記述例を示します。WSDLを定義する場合は,この項に記載された内容,および「12.2 WSDL 1.1との対応」に記載された内容に注意してください。
- 〈この項の構成〉
(1) XML SchemaのURI
XML SchemaのURIは「http://www.w3.org/2001/XMLSchema」を使用します。対象となるXML SchemaのURIは,WSDL(インポート,インクルードされたファイルを含む)に記述されたすべてのURIとなります。
(2) wsdl:types要素
wsdl:types要素は,SOAPメッセージで使用する型に関する情報を定義する要素です。wsdl:types要素は,次に示す規則に従って記述してください。
-
wsdl:definitions要素の子要素として記述してください。
-
記述できる個数は0個または1個です。2個以上は記述できません。
-
wsdl:documentation要素およびwsdl:import要素よりもあとに記述してください。
-
wsdl:documentation要素およびwsdl:import要素を除く,ほかのすべての要素よりも前に記述してください。
(3) xsd:schema要素
xsd:schema要素は,XML Schemaを記述する要素です。xsd:schema要素は,wsdl:types要素の子要素として記述してください。
xsd:schema要素の子要素には,xsd:import要素およびxsd:include要素を定義できます。
-
xsd:import要素
xsd:import要素は,XML Schemaをインポートする場合に定義する要素です。xsd:import要素の書式や構文については,「3.3.6 XML Schemaのインポート」を参照してください。
-
xsd:include要素
xsd:include要素は,XML Schemaをインクルードする場合に定義する要素です。xsd:include要素の書式や構文については,「3.3.7 XML Schemaのインクルード」を参照してください。
(4) wsdl:import要素
wsdl:import要素は,WSDLをインポートする場合に定義する要素です。wsdl:import要素の書式や構文については,「3.3.8 WSDLのインポート」を参照してください。
(5) wsdl:part要素
wsdl:part要素は,SOAPメッセージの内容を構成する要素です。wsdl:part要素は,次に示す規則に従って記述してください。
-
INパラメタ,OUTパラメタ,およびINOUTパラメタのwsdl:part要素を合計した数は254個までです。255個以上は記述できません。
(6) 拡張要素
拡張要素(extensibility element)は次に示す要素にだけ記述できます。
-
soap:binding要素
-
soap:operation要素
-
soap:body要素
-
soap:fault要素
-
soap:address要素
(7) soap:binding要素
soap:binding要素は,SOAPバインディングを定義する要素です。soap:binding要素は,次に示す規則に従って記述してください。
-
wsdl:binding要素の子要素として記述してください。
-
必ず1個記述してください。2個以上は記述できません。
-
transport属性にはHTTPバインディングを示す"http://schemas.xmlsoap.org/soap/http"を指定してください。
(8) wsdl:operation要素
wsdl:portType要素の子要素であるwsdl:operation要素と,wsdl:binding要素の子要素であるwsdl:operation要素は,一対一になるように記述してください。
(9) soap:operation要素
soap:operation要素は,SOAPバインディングでのオペレーションの情報を定義する要素です。soap:operation要素は,次に示す規則に従って記述してください。
-
wsdl:binding要素の子要素であるwsdl:operation要素の子要素として記述してください。
-
必ず1個記述してください。2個以上は記述できません。
(10) soap:body要素
soap:body要素は,SOAPメッセージのsoap:body要素以下のメッセージを定義する要素です。soap:body要素は,次に示す規則に従って記述してください。
-
wsdl:binding要素の子要素であるwsdl:input要素またはwsdl:output要素の子要素として記述してください。
-
必ず1個記述してください。2個以上は記述できません。
なお,parts属性を記述することはできますが,無視されます。
(11) wsdl:fault要素
wsdl:fault要素はfaultを定義する要素です。wsdl:fault要素は,次に示す規則に従って記述してください。
-
wsdl:portType要素およびwsdl:binding要素の子要素として記述してください。
-
同じname属性の値を持つwsdl:fault要素を複数記述しないでください。