付録C 高信頼化システム監視機能HAモニタによるシステム監視(クラスタリングシステムの運用)
高信頼化システム監視機能HAモニタは,システムの信頼性,稼働率の向上を目的として,サーバプログラム(以降,サーバと略します)を含めたシステムの切り替えを実現するソフトウェアです。
HTTP Serverは,HAモニタを使用したクラスタリングシステムで運用できます。なお,HAモニタの詳細については,マニュアル「高信頼化システム監視機能 HAモニタ」を参照してください。また,HTTP Serverの前提プログラム(OSなど)や関連プログラム(CGIプログラムなど)をクラスタリングシステム構成で運用する場合の詳細については,各プログラムのマニュアルを参照してください。
HAモニタを使用すると,ハードウェア障害およびソフトウェア異常停止によるコンテンツ配信の停止時間を最小限にとどめたWebサーバ運用ができます。また,サービスを停止しないで,ソフトウェアの管理,保守およびバージョンアップができます。
- 対象となる主な障害
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HAモニタが対象とする障害(HAモニタが検出する障害)は,サーバに発生するサーバ障害と,系に発生する系障害とに分けられます。系とは,業務処理に必要なハードウェアのほか,実行するプログラムや通信機器も含めたシステム全体の総称です。HAモニタの対象となる主な障害には,次のものがあります。
障害の種類
内容
サーバ障害
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サーバの論理エラー
系障害
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リソース(ディスク装置など)の障害
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系のハードウェア障害または電源断
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カーネルの障害
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HAモニタの障害
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監視パスの障害
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系のスローダウン
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