付録E.2 バッチサーバのセットアップ
アプリケーションサーバのシステムを構成するバッチサーバのセットアップについて説明します。
デフォルトの設定では,バッチサーバ名はホスト名です。また,同じホスト内で複数のバッチサーバを起動する場合には,それぞれのバッチサーバに別のサーバ名を割り当ててください。サーバ名を割り当てるときの注意事項については,「付録E.2(4) 複数のバッチサーバを起動する場合の注意事項」を参照してください。
バッチサーバのセットアップの手順について説明します。セットアップに関する注意事項については,「付録E.2(3) セットアップに関する注意事項」を参照して,必要に応じて対応してください。
(1) Windowsの場合
Windowsの場合のバッチサーバのセットアップ手順を次に示します。
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次のコマンドでカレントディレクトリを移動します。
"cd <Application Serverのインストールディレクトリ>\CC\server\bin"
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cjsetupコマンドでバッチサーバをセットアップします。
"cjsetup -batch <サーバ名>"
バッチサーバのセットアップの例を次に示します。この例では,Application Serverのインストールディレクトリは「C:\Program Files\Hitachi\Cosminexus」,サーバ名は「MyServer」です。
C:\>cd C:\Program Files\Hitachi\Cosminexus\CC\server\bin C:\Program Files\Hitachi\Cosminexus\CC\server\bin>cjsetup -batch MyServer
(2) UNIXの場合
UNIXの場合のバッチサーバのセットアップ手順を次に示します。
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cjsetupコマンドでバッチサーバをセットアップします。コマンドの実行には,root権限(Component Container管理者を設定していない場合),またはComponent Container管理者の権限(Component Container管理者を設定している場合)が必要です。
/opt/Cosminexus/CC/server/bin/cjsetup -batch <サーバ名>
バッチサーバのセットアップの例を次に示します。この例では,サーバ名は「MyServer」です。
/opt/Cosminexus/CC/server/bin/cjsetup -batch MyServer
(3) セットアップに関する注意事項
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バッチサーバのセットアップは,1回だけ行ってください。セットアップ済みのバッチサーバを指定するとエラーメッセージが出力されます。
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バッチサーバをセットアップして,バッチサーバをカスタマイズしない場合,バッチサーバはホスト名「localhost」,ポート番号「900」のCORBAネーミングサービスをインプロセスで自動起動して使用します。使用するCORBAネーミングサービスを変更する場合は,usrconf.propertiesのejbserver.naming.hostキーとejbserver.naming.portキーで変更してください。
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バッチサーバを開始する前に,環境変数「OSAGENT_PORT」の値とusrconf.propertiesのvbroker.agent.portキーの値が一致しているかどうかを確認してください。
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サーバ名称に使用できる文字については,cjsetupコマンドの説明を参照してください。cjsetupコマンドについては,「3.2 バッチサーバを操作するコマンド」を参照してください。
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サーバ名称は,作業ディレクトリ中のディレクトリ名として用いられます。作業ディレクトリ下のパス長がプラットフォームの上限に達しないようにサーバ名称を指定してください。作業ディレクトリのパス長の見積もりについては,マニュアル「アプリケーションサーバ システム構築・運用ガイド」の「付録C.2 バッチサーバの作業ディレクトリ」を参照してください。
(4) 複数のバッチサーバを起動する場合の注意事項
バッチサーバはサーバ名称によって識別されます。インストールされたホストのホスト名がデフォルトのサーバ名称として設定されます。このため,同じホスト内で複数のバッチサーバを起動する場合,それぞれのバッチサーバにサーバ名称を割り当て,バッチサーバをセットアップします。
バッチサーバにサーバ名称を割り当てる場合,同じホスト内では,同じサーバ名称のバッチサーバを複数回セットアップしてはいけません。同じサーバ名称で再セットアップすると,エラーになります。
バッチサーバと接続するCORBAネーミングサービスのホスト名およびポート番号に関する注意事項を次に示します。
- ホスト名およびポート番号の設定
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同一ホストで複数のバッチサーバを同時に起動する場合,CORBAネーミングサービスとの接続に使用するホスト名およびポート番号が両方とも重ならないようにしてください。ホスト名およびポート番号は,usrconf.propertiesで設定します。
また,usrconf.propertiesのwebserver.connector.ajp13.portキーおよびejbserver.http.portキーで設定されているポート番号には,同時に起動するバッチサーバ間で異なる値を使用するように設定してください。