付録D 一つのマシンを複数のネットワークセグメントに接続する場合の環境設定での注意
ここでは,一つのマシンを複数のネットワークセグメントに接続する場合に,環境設定で注意することについて説明します。
次の図に示すように,サーバマシンが複数のネットワークセグメントに接続されていて,複数個のIPアドレスを持つ場合は,IPアドレスおよびホスト名の設定に注意が必要です。
図のようなシステム構成の場合,環境設定では,次のように設定してください。
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ホストノードを定義する場合,「ホスト名」には,次のどちらかを設定してください。
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サーバ間,または負荷分散機とサーバ間の通信に使用するネットワークのIPアドレス
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サーバ間,または負荷分散機とサーバ間の通信に使用するネットワークのホスト名
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ホストノードを定義する場合,「運用管理エージェントのホスト名」には,次のどちらかを設定してください。
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Management Serverとサーバ間の通信に使用するネットワークのIPアドレス
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Management Serverとサーバ間の通信に使用するネットワークのホスト名
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ネーミングサービス,CTM,J2EEサーバ,およびWebサーバの環境設定では,「ホストの固定」で「する」を指定して,使用されるネットワークセグメントを特定してください。各論理サーバで固定にする項目を次の表に示します。
表D‒1 固定にする項目 対象になる論理サーバ
設定画面
設定項目
対象になるホスト
ネーミングサービス
[ネーミングサービスの設定]画面
「ネーミングサービスに関する設定」の「ホストの固定」
運用ホストまたは管理ホスト(ユーザが選択)
CTM
[CTMの基本設定]画面
「基本設定」の「ネーミングサービスのホスト固定」
運用ホスト
J2EEサーバ
[J2EEコンテナの設定]画面
「運用監視エージェントの設定」の「ホストの固定」
管理ホスト
「Managementイベント発行機能の設定」の「ローカルアドレスの固定」
運用ホスト
[EJBコンテナの設定]画面
「オプション」の「ホストの固定」
運用ホスト
[Webコンテナの設定]画面
「管理用サーバの設定」の「ホストの固定」
運用ホスト
「Webサーバとの接続」の「ホストの固定」
運用ホスト
[通信の設定]画面
「RMIレジストリの設定」の「ホストの固定」
運用ホスト
Webサーバ
[Webサーバの設定]画面
「Webサーバの基本的な設定」の「ホスト固定」
運用ホスト