10.9.6 Webサーバ環境のセットアップ
旧バージョン互換のWebサーバの場合の,[Webサーバ環境のセットアップ]画面を次の図に示します。
通常のWebサーバの場合は,[Webサーバ環境のセットアップ]画面は表示されません。
通常のWebサーバをセットアップする場合は,[セットアップ]画面から操作します。[セットアップ]画面の詳細は,「9.11.1 セットアップ(論理サーバの一括セットアップ)」を参照してください。
- 〈この項の構成〉
(1) 機能概要
Webサーバの環境をセットアップします。なお,一度セットアップした論理Webサーバの実サーバ名は変更できません。
(2) 表示手順
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運用管理ポータルで[論理サーバの環境設定]アンカーをクリックします。
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次のどちらか一方の操作をします。
- Webサーバの場合
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[サーバビュー]タブ−[論理Webサーバ]−[Webサーバ]−[<Webサーバ名>]をクリックします。
- Webサーバクラスタの場合
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[サーバビュー]タブ−[論理Webサーバ]−[Webサーバクラスタ]−[<Webサーバクラスタ名>]−[<Webサーバ名>]をクリックします。
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[セットアップ]タブをクリックします。
(3) 操作手順
画面での操作手順を次に示します。
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画面に表示されているセットアップの状況を確認し,[セットアップ]ボタンをクリックします。
接続先ホストにWebサーバを実行するために必要な環境がセットアップされます。なお,セットアップ済みの場合は,前の環境は上書きセットアップされず結果ログも出力されません。
エラーが表示された場合は,エラーの内容を確認して[戻る]アンカーをクリックします。指定した内容を見直し,再度[セットアップ]ボタンをクリックします。
(4) 画面詳細
画面に表示される項目およびボタンについて説明します。
- 接続先ホスト
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セットアップを実行するホスト名が表示されます。
- 実サーバ名
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セットアップする論理Webサーバの名称を指定します。実サーバ名は,同一ホスト内でユニークになるように指定してください。何も指定しない場合は,論理Webサーバ名を仮定します。
- セットアップ時刻
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セットアップ済みの場合,その時刻がデフォルトロケール+タイムゾーンの形式で表示されます。
セットアップされていない場合,「未セットアップ」と表示されます。
- [セットアップ]ボタン
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「セットアップ」ボタンを押すと,最新のバージョンに対応する環境を再構築します。再構築の直後は設定情報が配布されていない状態になるため,Webサーバを起動する前に,必ず設定情報を配布してください。設定情報を配布する方法の詳細は,「10.10.1 設定情報の配布」を参照してください。
また,接続先ホストの定義ファイルを直接編集して追加,または変更した内容は反映されません。設定情報の配布後に,必要に応じて定義ファイルを再編集してください。
Webサーバの環境を再構築したあとの,[Webサーバの設定]画面の各項目の設定値を次に示します。
なお,[Webサーバの設定]画面の詳細は,「10.9.1 Webサーバの設定」を参照してください。
- Webサーバの設定
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すべてデフォルト値が設定されます。
- リダイレクタの設定
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保守用のトレースログの出力先ディレクトリには,デフォルト値が設定されます。保守用のトレースログの出力先ディレクトリ以外は,既存の設定値が引き継がれます。
- マッピングの定義
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すべて既存の設定値が引き継がれます。
- ワーカの設定
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すべて既存の設定値が引き継がれます。
- オプションの設定
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既存の設定値が引き継がれます。
- 注意事項
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リダイレクタのログの出力先を相対パスで設定していた場合は,パスの基点が「<Application Serverのインストールディレクトリ>\CC\web\redirector\servers\<論理Webサーバ名>」(Windowsの場合),または「/opt/Cosminexus/CC/web/redirector/servers/<論理Webサーバ名>」(UNIXの場合)に変更されますので注意してください。
(5) ディレクトリ構成
旧バージョン互換のWebサーバを使用している場合の,セットアップ後のディレクトリ構成を次に示します。なお,旧バージョン互換のWebサーバは作成できません。
<HTTP Serverのインストールディレクトリ> ├─ conf │ └─ httpsd.conf └─ logs