10.10.1 設定情報の配布
[設定情報の配布]画面を次の図に示します。
(1) 機能概要
設定した情報を各サーバに配布します。
また,論理J2EEサーバで[起動パラメタの設定]画面の次の個所に設定がある場合は,それぞれのファイルを作成します。
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「明示管理ヒープ機能で使用する自動配置用設定ファイルの内容」
明示管理ヒープ機能の自動配置設定ファイルを次のファイルパスで作成します。
<Application Serverのインストールディレクトリ>/CC/server/usrconf/ejb/<実サーバ名>/auto_explicit_memory.cfg※
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「ユーザ拡張性能解析トレースで使用するユーザ拡張性能解析トレース設定ファイルの内容」
ユーザ拡張性能解析トレース設定ファイルを次のファイルパスで作成します。
<Application Serverのインストールディレクトリ>/CC/server/usrconf/ejb/<実サーバ名>/userprf.cfg※
- 注※
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UNIXの場合は,作成されるファイルのパーミッションは,運用管理エージェントのumaskの設定に依存し,ファイルの所有者(owner)およびグループ(group)は次の内容に従って作成します。
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AIXの場合:root/system
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Linuxの場合:root/root
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(2) 表示手順
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運用管理ポータルで[論理サーバの環境設定]アンカーをクリックします。
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ツリーペインで任意のノードを選択します。ルートノードを除いたボディペインを持つすべてのノードから選択できます。
選択したノードの画面が表示されます。
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ボディペインで[設定情報の配布]アンカーをクリックします。
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[配布]タブをクリックします。
(3) 操作手順
画面での操作手順を次に示します。
すべてのサーバに配布する場合
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[全て配布]ボタンをクリックします。
「配布」のチェックの有無に関係なく表示されているすべてのサーバに,設定した情報が配布されます。
エラーが表示された場合は,エラーの内容を確認して[戻る]アンカーをクリックします。指定した内容を見直し,再度[全て配布]ボタンをクリックします。
特定のサーバに配布する場合
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設定した情報を配布したいサーバの「配布」をチェックします。
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[選択して配布]ボタンをクリックします。
チェックしたサーバに,設定した情報が配布されます。
エラーが表示された場合は,エラーの内容を確認して[戻る]アンカーをクリックします。指定した内容を見直し,再度[選択して配布]ボタンをクリックします。
(4) 画面詳細
画面に表示される項目およびボタンについて説明します。
- ステータス
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設定ファイルの状態を示します。
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空欄
ノードを追加したあと,環境設定情報が反映されていない状態,または配布や読み込みを実施後,環境設定機能で情報を変更している状態を示します(各ホストのサーバに設定情報が反映されていない状態)。
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配布済
設定ファイルの配布に成功した場合に表示されます。
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失敗
設定ファイルの配布に失敗した場合に表示されます。ログの表示画面を参照して原因を取り除いたあと,再度実行してください。
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配布中
設定ファイルの配布中の状態を示します。
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- 配布
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[選択して配布]ボタンをクリックしたときに,この欄がチェックされていると,該当サーバにファイルが配布されます。
設定ファイルが配布済みの場合でも,強制配布できます。配布先ホストの定義情報をテストなどで直接変更している場合に,Management Serverと情報を合わせる場合に使用します。
- 論理サーバ名
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論理サーバ名が表示されます。
- ホスト名
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論理サーバが稼働するホスト名が表示されます。
- [全て配布]ボタン
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「配布」のチェックの有無に関係なく,表示されているすべてのサーバに配布します。
- [選択して配布]ボタン
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「配布」がチェックされているサーバに配布します。
設定ファイルは,非同期で配布されます。そのため,状態を監視したい場合は,更新時間間隔を設定してください。
(5) 注意事項
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ファイルのバックアップ
設定ファイルの配布先に出力するファイルがある場合,同一ディレクトリに拡張子(bak)を付けたファイルが作成され,変更前の状態が保存されます(1世代だけ)。
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配布されるファイルの形式
ファイルの先頭に次に示すようなヘッダが付けられます。ただし,次のファイルには,ヘッダは付けられません。
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明示管理ヒープ機能の自動配置設定ファイル
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ユーザ拡張性能解析トレース設定ファイル
#Generated by Cosminexus Management Server automatically. last modified time: 2004/02/07 16:01:09 add.jvm.arg=-Xmx256m
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#Generated by Cosminexus Management Server automatically.
環境設定機能で生成したことを示すヘッダ部
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last modified time: 2004/02/07 16:01:09
ファイルを生成した時間
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add.jvm.arg=-Xmx256m
環境設定機能で定義した情報
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次の場合,論理サーバの起動に失敗することがあります。
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運用管理ドメインの構成定義で運用管理ドメイン名を変更したあと,設定ファイルを配布していない場合
運用管理ドメイン名を変更した場合は,設定ファイルを配布してください。
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配布後の処理
論理Webサーバに対して配布すると,設定ファイルを作成したあとで,httpsd.confファイル(HTTP Server定義ファイル)の文法チェック(httpsd -t)が実行されます。文法エラーがあった場合,警告メッセージが出力されますが,配布処理は成功します。
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設定ファイルを直接変更している場合
設定情報の配布を行うことで,各サーバの設定ファイルはManagement Serverの情報によって上書きされます。各サーバの設定ファイルをテキストエディタなどで直接変更していた場合,その変更内容は破棄されます。変更内容を運用管理ポータルで適用してから設定情報の配布を行ってください。
また,論理J2EEサーバの場合だけ,接続先ホストからサーバの設定情報を読み込むことができます。接続先ホストからサーバの設定情報を読み込む場合,Management Serverの情報は上書きされますので,運用管理ポータルによる設定変更は設定情報の読み込み後に行ってください。