2.2.2 Management Serverの環境設定
Management Serverや運用管理エージェントのプロパティを設定して,Management Serverの環境を設定してください。
(1) Management Serverのプロパティの設定
Management Serverのプロパティファイル(mserver.properties)で,Management Serverが使用するポート番号や,Management Serverへのアクセスを許可するホストなどを設定できます。
mserver.propertiesに指定するキーを次に示します。キーの詳細,およびここで説明していないキーについては,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「8.2.6 mserver.properties(Management Server環境設定ファイル)」を参照してください。
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adminagent.connector.comm.state.cache_max_time
運用管理エージェントとの通信状態をキャッシュする最大時間を指定します。
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webserver.connector.ajp13.port
Management Server内部通信用ポート番号を指定します。
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webserver.connector.http.port
Management Server接続HTTPポート番号を指定します。
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webserver.shutdown.port
Management Server終了要求受信ポート番号を指定します。
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webserver.connector.http.permitted.hosts
Management Serverへのアクセスを許可するホストおよび運用管理エージェント稼働ホストの,IPアドレスまたはホスト名を指定します。
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mngsvr.myhost.name
Management Serverが稼働するホストに,論理サーバを配置するホストからアクセス可能なIPアドレス,またはそのIPアドレスを示すホスト名を指定します。Management Serverが稼働するホストが複数個のIPアドレスを持っていて,ホスト名が意図するIPアドレスに変換されないおそれがある場合に,このキーを指定します。
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com.cosminexus.mngsvr.management_user_account.enabled
管理ユーザアカウントを入力しないで運用管理ポータルにログインするように設定できます。
- 注意事項
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Management Server起動後は,「Cosminexus Management Serverの設定」の[ネットワークの設定]画面からもポート番号を変更できます。ただし,mserver.propertiesにコメントを書いていた場合は,「Cosminexus Management Serverの設定」の[ネットワークの設定]画面からポート番号を変更すると,コメントが削除されます。
これらのキーのほかに,mserver.propertiesでは,snapshotログ収集や障害検知時コマンドによる資料取得のためのキーを設定できます。
snapshotログ収集の設定については,マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 保守/移行編」の次の個所を参照してください。
また,障害検知時コマンドによる資料取得のための設定については,マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 保守/移行編」の次の個所を参照してください。
(2) 運用管理エージェントのプロパティの設定
運用管理エージェントのプロパティファイル(adminagent.properties)で,運用管理エージェントが使用するポート番号を設定できます。
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adminagent.adapter.port
運用管理エージェントがManagement Serverとの通信に使用するポート番号を指定します。
このキーのほかに,adminagent.propertiesでは,論理サーバの動作確認のレベルや間隔,snapshotログの収集先などを設定できます。論理サーバの動作確認に関する設定については,「(4) 運用管理エージェントによる論理サーバの監視に関する設定」を参照してください。snapshotログの収集先の設定については,マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 保守/移行編」の次の個所を参照してください。