9.11.3 URLグループ単位での同時実行スレッド数制御の定義
URLグループ単位での同時実行スレッド数を制御するための定義をします。
URLグループ単位での同時実行スレッド数制御を有効にするためは,Webアプリケーション単位での同時実行スレッド数制御の定義を設定してください。Webアプリケーション単位での同時実行スレッド数制御については,「9.11.2 Webアプリケーション単位での同時実行スレッド数制御の定義」を参照してください。
(1) 編集する属性ファイル
WAR属性ファイル
(2) 編集する属性ファイルの取得と属性の設定
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属性ファイルの取得
次に示すコマンドを実行してWAR属性ファイルを取得します。
- 実行形式
cjgetappprop [<サーバ名称>] [-nameserver <プロバイダURL>] -name <J2EEアプリケーション名> -type war -resname <WAR表示名> -c <WAR属性ファイルパス>
- 実行例
cjgetappprop MyServer -name adder -type war -resname adder_war -c C:\home\adder_war.xml
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属性の設定
次に示すコマンドを実行して,WAR属性ファイルの値を反映します。
- 実行形式
cjsetappprop [<サーバ名称>] [-nameserver <プロバイダURL>] -name <J2EEアプリケーション名> -type war -resname <WAR表示名> -c <WAR属性ファイルパス>
- 実行例
cjsetappprop MyServer -name adder -type war -resname adder_war -c C:\home\adder_war.xml
(3) 編集する属性設定項目
URLグループ単位で同時実行スレッド数を制御するためのプロパティ設定項目(<urlgroup-thread-control>)を次に示します。
項目 |
必須 |
対応するタグ名 |
---|---|---|
定義名 |
○ |
<urlgroup-thread-control-name> |
最大同時実行スレッド数 |
○ |
<urlgroup-thread-control-max-threads> |
占有スレッド数 |
○ |
<urlgroup-thread-control-exclusive-threads> |
URLグループ単位の実行待ちキューサイズ |
○ |
<urlgroup-thread-control-queue-size> |
URLパターン |
○ |
<urlgroup-thread-control-mapping> - <url-pattern> |
プロパティの設定項目については,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(アプリケーション/リソース定義)」の「3.7.1 WAR属性ファイルの指定内容」を参照してください。
(4) 注意事項
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URLグループ単位での同時実行スレッド数制御で実行されるスレッド数は,Webアプリケーション単位で実行されるスレッド数に含まれています。したがって,URLグループ単位で一つスレッドが実行されている場合,このWebアプリケーションのWebアプリケーション単位でも一つスレッドが実行されていることになります。
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URLグループ単位での同時実行スレッド数は,次の範囲で設定します。
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最大同時実行スレッド数
最大同時実行スレッド数の指定範囲を次に示します。
1 ≦ URLグループ単位の最大同時実行スレッド数の総和 ≦ Webアプリケーション単位の最大同時実行スレッド数
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占有スレッド数
占有スレッド数の指定範囲を次に示します。
条件1と条件2は,すべて満たしている必要があります。
条件1: ・Webアプリケーション単位の最大同時実行スレッド数=Webアプリケーション単位の占有スレッド数の場合 0 ≦ URLグループ単位の占有スレッド数 ≦ URLグループ単位の最大同時実行スレッド数 ・Webアプリケーション単位の最大同時実行スレッド数≠Webアプリケーション単位の占有スレッド数の場合 0 ≦ URLグループ単位の占有スレッド数 < URLグループ単位の最大同時実行スレッド数 条件2: URLグループ単位の占有スレッド数の総和 ≦ Webアプリケーション単位の占有スレッド数
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