18.22.1 dabsetup(DABroker Libraryのセットアップ)
UNIXの場合,DABroker Libraryをセットアップするには,dabsetupコマンドを使用します。
なお,dabsetupコマンドを実行する前に,次の操作が必要です。
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DABroker Libraryの管理ユーザの登録
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DABroker Libraryインストールディレクトリ(/opt/DABroker)の属性(ユーザ,グループ)の変更
DABroker Libraryのセットアップについては,「18.3 DABroker Libraryの初期設定」を参照してください。
- コマンドの格納先
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/opt/DABroker/bin/
(1) 形式
dabsetup [-d] [<パス名>]
(2) 機能
DABroker Libraryの運用ディレクトリを設定します。dabsetupコマンドを実行すると,インストールディレクトリのディレクトリおよびファイルが,<パス名>に指定した運用ディレクトリに移動されます。
また,-dオプションを指定することで,運用ディレクトリを削除できます。
(3) 引数
- -d
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DABroker Library運用ディレクトリ下のDABroker Libraryシステムを,OSから削除します。DABroker Library運用ディレクトリを設定する場合は,このオプションを指定しないでください。
- <パス名>
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DABroker Libraryを運用したい任意のディレクトリを指定します。
ここで指定したディレクトリ下に"DABroker"ディレクトリが作成されて,インストールディレクトリのディレクトリおよびファイルが移動されます。
指定を省略した場合,DABroker Library運用ディレクトリはDABroker Libraryのインストールディレクトリ(/opt/DABroker)となります。なお,リモートファイルシステム上のディレクトリ,リモートファイルシステム,またはローカルファイルとリンクしたディレクトリは指定できません。
(4) 入力例
- DABroker Library運用ディレクトリを設定する場合
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dabsetup /home
- DABroker Libraryシステムを削除する場合
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dabsetup -d /home
(5) 注意事項
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dabsetupコマンドは,スーパーユーザで実行してください。
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dabsetupコマンドは,DABroker Libraryが停止中に実行してください。
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dabsetupコマンドでDABroker Libraryを再度セットアップする場合,運用ディレクトリのDABroker Libraryの動作状態は初期状態になります。ただし,ユーザが作成したDABroker Library動作環境定義ファイル,ログファイル,およびトレースファイルなどはセットアップされません。
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運用ディレクトリとして指定したパスが,ファイルとして存在する場合,dabsetupコマンドの実行を中止します。
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運用ディレクトリとして指定したパスに,DABroker Libraryが提供するディレクトリと同一名称のファイル,またはDABroker Libraryが提供するファイルと同一名称のディレクトリが存在する場合,dabsetupコマンドの実行を中止します。
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運用ディレクトリとして指定したパスが,ディレクトリとして存在する場合,上書きするかどうかを確認します。なお,上書きすることを選択しても,指定したディレクトリに存在するDABroker Libraryがセットアップしないファイル(ユーザが作成したDABroker Library動作環境定義ファイル,ログファイル,およびトレースファイルなど)は保証されます。
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dabsetupコマンドの実行が失敗した場合,dabsetupコマンドの実行を終了して,dabsetupコマンドを実行する前の状態に戻します。
(6) DABroker Library運用ディレクトリの削除について
- dabsetupコマンドでの運用ディレクトリの削除に成功した場合
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インストールディレクトリに,dabsetupコマンドなどのシステムで必要なファイルが残ります。インストールディレクトリに残ったファイルは,インストーラで削除してください(アンインストールしてください)。
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ユーザが作成したDABroker Library動作環境定義ファイルは,dabsetupコマンドでは削除されません。必要に応じて削除してください。
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- dabsetupコマンドでの運用ディレクトリの削除に失敗した場合
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残ったディレクトリおよびファイルをOSのrmコマンドで削除してください。
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