5.8.2 エラーページのカスタマイズの仕組み
エラーページのカスタマイズの処理の仕組みを,Webコンテナでエラーが発生した場合,およびリダイレクタでエラーが発生した場合のそれぞれについて説明します。
- Webコンテナでエラーが発生した場合
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Webコンテナからのエラーステータスコードは,リダイレクタが受信します。リダイレクタは,エラーページの作成をWebサーバに委任し,Webサーバでエラーステータスコードに対応したユーザ作成のページをクライアントに送信します。これによって,クライアントでは,ユーザが作成したページが表示されます。
エラーページのカスタマイズの処理の流れを次の図に示します。
図5‒21 ユーザ作成のエラーページ表示の流れ(Webサーバの機能を使用する場合) 図中の1.〜3.について説明します。
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クライアントから存在しないリソースへのアクセスがあると,Webコンテナでは,404エラーをWebサーバに返します。
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リダイレクタは404エラーを受け取ると,設定情報※を基にして,404エラーに対応するエラーページの生成をWebサーバに依頼します。
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Webサーバでは,設定情報※を基に404エラーに対応するエラーページ「missing.html」を,クライアントに返します。
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- リダイレクタでエラーが発生した場合
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リダイレクタでエラーが発生すると,リダイレクタは設定情報を基にして,発生したエラーに対応するエラーページの生成をWebサーバに依頼します。Webサーバでは,設定情報※を基にエラーステータスコードに対応したユーザ作成のページをクライアントに送信します。これによって,クライアントでは,ユーザが作成したページが表示されます。
- 注※
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エラーページをカスタマイズするためには,あらかじめ,エラーステータスコードとエラーページの対応づけをしておく必要があります。
対応づけの概要を次の図に示します。
図5‒22 エラーステータスコードとエラーページの対応づけ(Webサーバの機能を使用する場合) エラーが発生したときに,エラーステータスコードが表示されたエラーページの代わりにユーザが作成したエラーページを表示させるためには,ユーザが作成したエラーページを特定のエラーステータスコードと対応づけます。該当するエラーステータスコードのエラーが発生した場合には,Webサーバ(HTTP Server)に設定された情報を基に,エラーステータスコードに対応したエラーページをクライアントに送信します。