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Cosminexus V11 アプリケーションサーバ 機能解説 保守/移行編


12.2.1 NIO HTTPサーバ機能

アプリケーションサーバ Version 11では,Servlet 3.0の非同期サーブレット,Servlet 3.1の非同期I/O API,WebSocket 1.0など,主にWebアプリケーションを非同期で処理する新機能のサポートを強化しました。これに伴い,従来の同期処理を前提としていた「リダイレクタによるWebサーバ連携機能」および「インプロセスHTTPサーバ機能」を刷新し,新たにJava NIOの技術を用いて実装したインプロセスのHTTPサーバ機能である「NIO HTTPサーバ機能」を搭載しました。

アプリケーションサーバ Version 11の新機能は,NIO HTTPサーバ機能によるノンブロッキングI/Oを前提としているため,従来のリダイレクタ機能やインプロセスHTTPサーバ機能は使用できません。J2EEサーバ内のWebアプリケーションへのリクエストは,Webサーバを介する場合と直接J2EEサーバにアクセスする場合,NIO HTTPサーバ機能によるHTTP通信に一本化されます。

そのため,リダイレクタ機能やインプロセスHTTPサーバ機能に対するシステム設計を,NIO HTTPサーバ向けの設計に見直す必要があります。

詳細は,「12.4 システム設計の移行ガイド」を参照してください。

図12‒1 リダイレクタによるWebサーバ連携構成をアプリケーションサーバ Version 11に移行する場合

[図データ]

図12‒2 インプロセスHTTPサーバ構成をアプリケーションサーバ Version 11に移行する場合

[図データ]