19.7.1 N:1リカバリシステムの起動
HAモニタによるN:1リカバリシステムを利用する場合のシステム起動時の留意事項,およびシステムの起動手順について説明します。
- 〈この項の構成〉
(1) システム起動時の留意事項
HAモニタによるN:1リカバリシステムを利用する場合のシステム起動時の留意事項を次に示します。
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実行系と待機系のホストに配置されたHAモニタは,OSの起動と同時に起動されています。
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運用管理サーバを起動していない場合は,運用管理サーバをあらかじめ起動しておいてください。運用管理サーバの起動方法については,マニュアル「アプリケーションサーバ 運用管理ポータル操作ガイド」の「4.1.1 システムの起動手順」およびマニュアル「アプリケーションサーバ 運用管理ポータル操作ガイド」の「4.1.2 システムの起動方法」を参照してください。
(2) システムの起動手順
HAモニタによるN:1リカバリシステムを利用する場合のシステムの起動手順を次に示します。
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待機系のホストで,各実行系に対応するmonbeginコマンドをN回実行します。
# monbegin サーバの識別名
下線部分には,serversファイルのオペランド「alias」に指定されている実行系のサーバの識別名を指定します。
これによって,待機系のリカバリ専用サーバが実行系の監視を開始します。
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実行系の各ホスト(N台)でmonbeginコマンドを実行して,実行系の各ホストの運用管理エージェントを起動します。
# monbegin サーバの識別名
下線部分には,serversファイルのオペランド「alias」に指定されているサーバの識別名を指定します。
これによって,実行系の各ホストの運用管理エージェントが起動します。
- 注意事項
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Management Server起動時に運用管理ドメイン内の論理サーバを一括起動する設定にしていない場合は,実行系のホストの論理サーバを起動してください。なお,Management Server起動時に運用管理ドメイン内の論理サーバを一括起動するように設定にしている場合,論理サーバの手動起動は不要です。起動方法については,マニュアル「アプリケーションサーバ 運用管理ポータル操作ガイド」の「4.1.2 システムの起動方法」を参照してください。
- 参考
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serversファイルの定義(HAモニタでのサーバの環境設定)については,「19.5.6 サーバ対応の環境設定」を参照してください。