17.4.2 クラスタサーバの環境設定
ここでは,Windows Server Failover Clusterと連携する場合の,運用管理ポータルでの設定の留意点について説明します。
- 参考
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運用管理ポータルでシステムの動作環境を設定するには,あらかじめ,Management Serverの起動などが必要です。また,Management Serverを初めて使用するホストでは,Management Serverをセットアップする必要があります。運用管理ポータルでの動作環境の設定や,操作手順および画面の詳細については,マニュアル「アプリケーションサーバ 運用管理ポータル操作ガイド」を参照してください。
(1) 「運用管理ドメインの構成定義」での設定
論理サーバを設置するホストおよび各論理サーバの構成を定義します。このとき,[ホストの定義]画面で,「ホスト名」にクラスタIPアドレスを設定します。
(2) 「論理サーバの環境設定」での設定
論理J2EEサーバ,論理Webサーバ,および論理ネーミングサービスの設定での留意点を次に示します。
(a) 論理J2EEサーバの設定
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ホストの固定の設定
次の個所では,「ホストの固定」に「する」を設定してください。
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[J2EEコンテナの設定]画面にある「運用監視エージェントの設定」の「ホストの固定」
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[EJBコンテナの設定]画面にある「ホストの固定」
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[Webコンテナの設定]画面にある「Webサーバとの接続」および「管理用サーバの設定」の「ホストの固定」
ホストを固定すると,運用管理ポータルの「運用管理ドメインの構成定義」で定義したホスト名が使用されます。
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グローバルトランザクションの設定
グローバルトランザクションを使用する場合は,次の設定をしてください。
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[トランザクションの設定]画面にある「ライトトランザクション機能」を「無効」にします。
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[トランザクションの設定]画面にある「インプロセスOTSのステータスファイル格納先」に,共有ディスク装置のディレクトリを設定します。
設定例
L:\Group1\otsstatus
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(b) 論理Webサーバの設定
[Webサーバの設定]画面で,「ホストの固定」に「する」を設定してください。
(c) 論理ネーミングサービスの設定
[ネーミングサービスの設定]画面で,「ホストの固定」に「する」を設定してください。このとき,J2EEサーバが使用するネーミングサービス(アウトプロセスでの起動)を設定する場合は,「運用管理エージェントのホストで固定」のチェックボックスをチェックしないでください。このように設定することで,「運用管理ドメインの構成定義」の[ネーミングサービスの追加]画面で指定したホスト名が使用されます。