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Cosminexus V11 アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(EJBコンテナ)


4.2.5 ほかのJ2EEアプリケーション内にあるEnterprise Beanをコンポーネントインタフェースによって呼び出す方法

同一J2EEサーバ内にある場合と,ほかのJ2EEサーバ内にある場合に分けて,ほかのJ2EEアプリケーション内にあるEnterprise Beanをコンポーネントインタフェースで呼び出す方法を示します。

〈この項の構成〉

(1) 同一J2EEサーバ内のほかのアプリケーションで動作するEnterprise Beanの場合

次の手順で呼び出します。

  1. 呼び出し元のEJB-JARファイルまたはWARファイルに,呼び出し先Enterprise Beanのリモートホームインタフェース,リモートインタフェースおよび各インタフェースで使用するユーザ作成クラスを含めます。

  2. J2EEサーバ用ユーザ定義ファイルに次に示すプロパティを指定します。

    usrconf.propertiesのejbserver.deploy.stub.generation.scopeキーに「app」を指定します。

    usrconf.propertiesについては,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「12.2.2 usrconf.properties(Javaアプリケーション用ユーザプロパティファイル)」を参照してください。

  3. ネーミングの切り替え機能を使用してcorbanameで始まる,ほかのJ2EEアプリケーション内のEnterprise Beanのルックアップ名を指定します。

    指定方法については,マニュアル「アプリケーションサーバ アプリケーション設定操作ガイド」の「9.3.1 ほかのEnterprise Beanのリファレンス定義」を参照してください。

    指定例を次に示します。

    corbaname::NamingHost:900#HITACHI_EJB/SERVERS/MyServer/EJB/MyApplication/MyBean

(2) ほかのJ2EEサーバ上で動作するEnterprise Beanの場合

次の手順で呼び出します。

  1. 呼び出し元のEJB-JARファイルまたはWARファイルに,呼び出し先Enterprise Beanのリモートホームインタフェース,リモートインタフェースおよび各インタフェースで使用するユーザ作成クラスを含めます。

  2. J2EEサーバ用ユーザ定義ファイルに次に示すプロパティを指定します。

    usrconf.propertiesのejbserver.deploy.stub.generation.scopeキーに「app」を指定します。

  3. ネーミングの切り替え機能を使用してcorbanameで始まるほかのJ2EEアプリケーション内のEnterprise Beanのルックアップ名を指定します。

    指定方法については,マニュアル「アプリケーションサーバ アプリケーション設定操作ガイド」の「9.3.1 ほかのEnterprise Beanのリファレンス定義」を参照してください。

    指定例を次に示します。

    corbaname::NamingHost:900#HITACHI_EJB/SERVERS/MyServer/EJB/MyApplication/MyBean