9.3.1 ほかのEnterprise Beanのリファレンス定義
J2EEアプリケーションを構成するEnterprise Beanが,ほかのEnterprise Beanを呼び出している場合,リファレンスを解決するためのプロパティを設定します。
(1) 編集する属性ファイル
J2EEアプリケーションを構成するEnterprise Beanの種類に対応する属性ファイルを編集します。
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Session Bean属性ファイル
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Entity Bean属性ファイル
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Message-driven Bean属性ファイル
(2) 編集する属性ファイルの取得と属性の設定
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属性ファイルの取得
次に示すコマンドを実行してEnterprise Beanの属性ファイルを取得します。
- 実行形式
cjgetappprop [<サーバ名称>] [-nameserver <プロバイダURL>] -name <J2EEアプリケーション名> -type ejb -resname <EJB-JAR表示名>/<Enterprise Bean表示名> -c <Enterprise Beanの属性ファイルパス>
- 実行例
cjgetappprop MyServer -name adder -type ejb -resname adder/adder_eb -c C:\home\adder_ejb.xml
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属性の設定
次に示すコマンドを実行して,Enterprise Beanの属性ファイルの値を反映します。
- 実行形式
cjsetappprop [<サーバ名称>] [-nameserver <プロバイダURL>] -name <J2EEアプリケーション名> -type ejb -resname <EJB-JAR表示名>/<Enterprise Bean表示名> -c <Enterprise Beanの属性ファイルパス>
- 実行例
cjsetappprop MyServer -name adder -type ejb -resname adder/adder_eb -c C:\home\adder_ejb.xml
(3) 編集する属性設定項目
参照するEnterprise Beanのアクセスタイプには,次の2種類があります。
参照するEnterprise Beanのアクセスタイプ |
対応するタグ名 |
---|---|
リモートインタフェース |
<ejb-ref> |
ローカルインタフェース |
<ejb-local-ref> |
それぞれの設定項目について説明します。
(4) 注意事項
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リモートインタフェースのEnterprise Beanを呼び出す場合には,別アプリケーションにあるEnterprise Beanをマッピング先として,「リンク先の<ejb-name>」(<ejb-link>)に設定できます。
マッピング先のEnterprise Beanがアプリケーションサーバ上で動作している場合,ネーミングの切り替え機能を利用して,次に示すような形式でマッピング先を指定できます。
指定形式
corbaname::<名前空間のホスト名>:<名前空間のポート番号>#<EJBホームオブジェクトリファレンスのJNDI名>
- <名前空間のホスト名>
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マッピング先Enterprise Beanが使用する名前空間が動作する,ホスト名称を指定します。
- <名前空間のポート番号>
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マッピング先Enterprise Beanが使用する名前空間が動作する,ポート番号を指定します。
- <EJBホームオブジェクトリファレンスのJNDI名>
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次に示す形式に従って,JNDI名を指定します。
HITACHI_EJB/SERVERS/<サーバ名称>/EJB/<J2EE APP名称>/<Enterprise Bean名称>
<サーバ名称>:J2EEサーバのサーバ名称
<J2EE APP名称>:J2EEアプリケーションのルックアップ名称
<Enterprise Bean名称>:Enterprise Beanのルックアップ名称
指定例
corbaname::MyHost:900#HITACHI_EJB/SERVERS/MyServer/EJB/MyApplication/MyBean
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ネーミングサービスがローカルホスト上で動作する場合,J2EEサーバ用のusrconf.propertiesファイルのejbserver.naming.hostキーには,「localhost」の文字列を使用しないで,マシン名またはIPアドレスを指定してください。