3.11.5 リカバリ専用サーバを使用する場合の構成(N:1リカバリシステム)
N台の実行系に対して1台の待機系(リカバリ専用サーバ)を用意する構成について説明します。この構成を,N:1リカバリシステムといいます。
- 〈この項の構成〉
(1) システム構成の特徴
この構成は,J2EEサーバを冗長化した構成でグローバルトランザクションを使用する場合に,特定のJ2EEサーバにトラブルが発生したときにトランザクションを解決してリソースを解放するためのシステム構成です。N台のJ2EEサーバを冗長化するためには,負荷分散機などを使用します。
次のことが前提になります。
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グローバルトランザクションを使用するシステムで利用されること
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CORBAネーミングサービスはインプロセスで起動されていること
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トランザクションのステータスファイルは共有ディスクに格納されていること
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Management Serverを利用して運用していること
なお,N:1リカバリシステムで系切り替えの対象になるのは,アプリケーションサーバです。
また,N:1リカバリシステムを構成する場合,実行系で使用するリソースアダプタが,待機系にも必要です。ここでは,リソースアダプタの配置とシステム構成の関係について,次の3種類の構成を例として説明します。
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N台の実行系マシンで,J2EEアプリケーションとリソースアダプタの構成がすべて同じ場合
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N台の実行系マシンで,J2EEアプリケーションの構成は異なり,リソースアダプタはすべて同一の場合
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N台の実行系マシンで,J2EEアプリケーションとリソースアダプタの構成がすべて異なる場合
次にそれぞれの構成の例を示します。
これ以外の凡例については,「3.2 システム構成の説明について」を参照してください。
これ以外の凡例については,「3.2 システム構成の説明について」を参照してください。
これ以外の凡例については,「3.2 システム構成の説明について」を参照してください。
- 特徴
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実行系と待機系はN:1で構成します。
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共有ディスク装置が必要です。共有ディスク装置には実行系の個数(N個)分のボリュームグループが必要です。
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CORBAネーミングサービスはインプロセスで起動します。
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待機系には,実行系と同じリソースアダプタが必要です。実行系のJ2EEサーバごとに異なるリソースアダプタがインポートされている場合,待機系のJ2EEサーバにはそれらすべてをインポートする必要があります。
なお,待機系のJ2EEサーバにJ2EEアプリケーションは不要です。
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データベースがクラスタ構成になっている場合でも,アプリケーションサーバでは仮想アドレス(論理アドレス)だけを認識していれば,接続できます。
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- 系切り替えの流れ
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実行系のアプリケーションサーバで起動されているJ2EEサーバのうち,どれかのJ2EEサーバにトラブルが発生すると,クラスタソフトウェアによってリカバリ専用サーバのJ2EEサーバが起動され,トラブルが発生したJ2EEサーバが使用していたトランザクションが決着されます。そのあとで,トラブルが発生したJ2EEサーバマシンのクラスタソフトウェアと,それに対応する待機系のクラスタサービスが停止されます。
(2) それぞれのマシンで起動するプロセス
それぞれのマシンに必要なソフトウェアとプロセスについて説明します。
(a) アプリケーションサーバマシン(実行系)
実行系のアプリケーションサーバマシンには,Application Serverをインストールする必要があります。
クラスタソフトウェアを使用する場合に必ず起動するプロセスは次のとおりです。
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運用管理エージェント
これ以外にアプリケーションサーバに必要なソフトウェアと起動するプロセスは,使用する機能に応じたシステム構成ごとに異なります。使用する機能に応じて必要なソフトウェアとプロセスを配置してください。
(b) アプリケーションサーバマシン(待機系)
待機系のアプリケーションサーバマシンには,Application Serverをインストールする必要があります。
また,実行系のアプリケーションサーバマシン上のJ2EEサーバにインポートされているすべてのリソースアダプタをインポートしてください。
なお,待機系のアプリケーションサーバマシンは,コールドスタンバイの状態になります。
系切り替えが発生するまで,プロセスは起動しません。系切り替えが発生すると,J2EEサーバのプロセスが,リカバリモードで起動されます。
(c) 運用管理サーバマシン
運用管理サーバマシンには,Application Serverをインストールする必要があります。
起動するプロセスは次のとおりです。
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Management Server
(d) クライアントマシン
クライアントマシンには,次のソフトウェアをインストールしてください。
- Webクライアント構成の場合
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Webブラウザ
- EJBクライアント構成の場合
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Client(Windowsの場合),Application Server