3.4.1 J2EEサーバを運用管理するときの注意事項
(1) RMIレジストリに関する注意事項
Management Serverは,J2EEサーバの運用監視に,J2EEサーバ上で動作するRMIレジストリを使用します。そのため,Management Serverが管理しているRMIレジストリの情報と実際に動作しているJ2EEサーバのRMIレジストリの情報が一致していないと,運用監視に失敗する場合があります。Management Serverの管理しているRMIレジストリの情報は,次のタイミングで更新されます。J2EEサーバ上で動作するRMIレジストリと異ならないように注意してください。
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運用管理ポータルの「Management Serverの設定」で構成情報の回復を実行した場合
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運用管理ポータルの「論理サーバの環境設定」で[適用]ボタンを押した場合
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運用管理ポータルの「論理サーバの環境設定」からサーバの設定の読み込みを実行した場合
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cmx_build_model.exeコマンドを実行した場合
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cmx_change_model.exeコマンドを実行した場合
運用管理ポータルの操作については,マニュアル「アプリケーションサーバ 運用管理ポータル操作ガイド」の次の個所を参照してください。
各コマンドの詳細については,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス コマンド編」の次の個所を参照してください。
(2) J2EEサーバ起動時のJ2EEアプリケーションの開始に関する注意事項
J2EEサーバ停止時に開始状態だったJ2EEアプリケーションは,J2EEサーバの起動時に自動で開始されます。ただし,J2EEサーバ起動時のJ2EEアプリケーションの開始でエラーが発生した場合,J2EEアプリケーションの開始に失敗することがあります。この場合,J2EEアプリケーションは停止状態になります。この状態でJ2EEサーバを再起動してもJ2EEアプリケーションは停止状態のままのため,J2EEアプリケーションは開始しません。
例えば,サーブレットのエラー通知が設定されているJ2EEアプリケーションで,サーブレットの初期化で例外が発生した場合,J2EEアプリケーションの開始に失敗し,停止状態になります。エラー通知の設定については,マニュアル「アプリケーションサーバ アプリケーション設定操作ガイド」の「9.16 サーブレットとJSPのエラー通知の設定」を参照してください。
J2EEアプリケーションが正常に開始したかどうかの確認方法および対処方法は,次のどちらかです。
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J2EEアプリケーションの状態確認をする。
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J2EEアプリケーションの開始に失敗したことを検知して手動でJ2EEアプリケーションを開始する。