5.3 システムの信頼性(アベイラビリティ/フォールトトレランス)を高めたい
システムの信頼性のうち,アベイラビリティ(安定稼働性)およびフォールトトレランス(耐障害性)を高めたい場合は,次のような機能の使用を検討してください。
-
Webアプリケーションを実行するシステムで有効です。
セッション情報をデータベースに格納することで冗長化し,障害発生時のセッション情報の引き継ぎを実現することで,アベイラビリティ/フォールトトレランスの向上を図ります。この機能については,マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 拡張編」で説明しています。
-
FullGCの要因となるオブジェクトをJavaヒープ以外の独自の領域に格納することで,FullGCを抑止し,アベイラビリティの向上を図ります。この機能については,マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 拡張編」で説明しています。
-
リソース接続とトランザクション管理でのフォールトトレランスのための機能
コネクションの障害検知,コネクションの取得リトライ,コネクションの自動クローズなどによって,フォールトトレランスの向上を図ります。この機能については,マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(コンテナ共通機能)」で説明しています。
また,ここで示した以外の機能を使用して,さらにシステムの信頼性を高めたい場合は,「アプリケーションサーバ 機能解説」で始まる各マニュアルの「システムの目的と機能の対応」の説明を確認して,「信頼性」に該当する機能の使用を検討してください。