4.2.4 システムの構築
システム設計の結果を基に,システムを構築します。
システム構築とは,アプリケーションサーバの実行環境をJ2EEアプリケーションまたはバッチアプリケーションが実行できる状態にすることです。J2EEアプリケーションを実行するシステムを構築する場合は,製品のインストール,J2EEサーバの設定,Webサーバとの連携,J2EEリソースとJ2EEアプリケーションの設定,運用環境の構築などが含まれます。バッチアプリケーションを実行するシステムを構築する場合は,製品のインストール,バッチサーバの設定,リソースの設定などが含まれます。
アプリケーションサーバでは,次の3種類の構築ツールを提供しています。
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対話型ウィザードで表示される画面に従って項目を選択または設定しながら,システムを構築できるツールです。J2EEアプリケーションの実行環境が構築できます。
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Webブラウザ上に表示したGUI画面の画面項目を選択,またはテキストで値を入力することで,システムを構築できるツールです。J2EEアプリケーションまたはバッチアプリケーションの実行環境が構築できます。
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XML形式のファイルでパラメタを設定し,そのファイルを引数に設定してコマンドを実行することでシステムを構築できるツールです。J2EEアプリケーションまたはバッチアプリケーションの実行環境が構築できます。
セットアップウィザードを使用することで,細かな設定や定義ファイルの作成をしないで,本番環境で運用するシステムを構築できます。ただし,セットアップウィザードで構築できないシステムもあるため,システムを構築する際には,まず,目的のシステムがセットアップウィザードを使用できるかどうかを確認してください。ツールの使い分けについては,マニュアル「アプリケーションサーバ システム構築・運用ガイド」を参照してください。
これらのツールを使用して構築したシステムは,Management Serverというサーバプロセスの機能を使用して一括管理できます。