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VisiBroker Version 5 Borland(R) Enterprise Server VisiBroker(R) デベロッパーズガイド


15.1 オブジェクトとサーバの自動活性化

OAD(オブジェクト活性化デーモン)は,インプリメンテーションリポジトリを実装したBorland Enterprise Server VisiBrokerのデーモンです。インプリメンテーションリポジトリは,サーバがサポートしているクラス,実体化されているオブジェクトとそれらに関する情報をランタイム時にリポジトリとして提供します。また,OADはクライアントがオブジェクトを参照するときにインプリメンテーションを自動的に活性化する目的にも使用されます。OADにオブジェクトインプリメンテーションを登録することで,利用したいオブジェクトは自動的に活性化されます。

オブジェクトインプリメンテーションは,コマンドラインインタフェース(oadutil)を使用して登録できます。「15.5 OADとのIDLインタフェース」で説明する,OADとのVisiBroker ORBインタフェースもあります。どちらの場合も,リポジトリID,オブジェクト名,活性化ポリシー,およびインプリメンテーションを表す実行可能プログラムを指定しなければなりません。

任意のバージョンのBorland Enterprise Server VisiBroker(Java)およびVisiBroker for C++3.0で生成されたサーバを実体化するには,Borland Enterprise Server VisiBroker OADを使用できます。

OADは,オブジェクトサーバがオンデマンドで活性化されるホスト上で起動しておけばよい,独立したプロセスです。

〈この節の構成〉