Hitachi

TPBroker Version 5 トランザクショナル分散オブジェクト基盤 TPBroker ユーザーズガイド


8.3.5 トランザクションコンテキストサーバ定義(Java)

これらの定義はJava実行環境だけに提供されます。

トランザクションコンテキストサーバ定義は,Cosminexus TPBrokerでは有効になりません。

TCS名 /OTS/TCS/trn_ctx_sv_name

〜<文字列>((0〜16文字))<<"">>

TCSの名前を指定します。

Javaトランザクショナルアプリケーションが,特定のTCSと接続するには,TpCosOTS.set_propertyで指定したTCS名と,この定義で指定したTCS名を一致させる必要があります。最大で16文字の文字列を指定できます。16文字を超えた名前を指定した場合,org.omg.CORBA.BAD_PARAM例外が発生します。

また," "のようにすべてスペースでも指定できません。名前の両端にスペースを含んでいる場合,これらのスペースは削除されます。TpCosOTS.set_propertyについては,マニュアル「TPBroker プログラマーズガイド」を参照してください。

この定義でTCS名が指定されていても,名前を指定していないJavaトランザクショナルアプリケーションからの接続は受け付けます。また,この定義が未設定の場合,すべてのJavaトランザクショナルアプリケーションからの接続を受け付けます。

例 tsdefvalue /OTS/TCS trn_ctx_sv_name -s "sample"
トランザクションデフォルトタイムアウト値 /OTS/TCS/transaction_default_timeout

〜((0〜2147483647))<<180>>(単位:秒)

トランザクションがタイムアウトするまでの時間(秒)を指定します。Javaトランザクショナルアプリケーションが,トランザクションのタイムアウト値を0に設定したときに適用するタイムアウト値を指定します。この定義に0を指定している場合,Javaトランザクショナルアプリケーションがタイムアウト値を0に設定したトランザクションではタイムアウトを起こしません。

例 tsdefvalue /OTS/TCS transaction_default_timeout -i 180