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TPBroker Version 5 トランザクショナル分散オブジェクト基盤 TPBroker ユーザーズガイド


8.3.4 回復定義

回復インタバル /OTS/RCV/set_retry_time

〜((1〜65535))<<10>>(単位:秒)

回復する必要のあるトランザクションブランチの検索,および回復処理を行う間隔を秒単位で指定します。

アプリケーションプログラムが異常終了したときに何らかの原因でトランザクションブランチの回復処理ができなかった場合,そのトランザクションブランチの回復はここで指定したインタバルごとに試みられます。この間隔を短くすると,システムのスループットが悪くなりますので注意してください。

例 tsdefvalue /OTS/RCV set_retry_time -i 10
トランザクション回復タイミング /OTS/RCV/set_startup_recovery_skip 0|1

1〜<<1>>

再開始モードの場合に,トランザクション回復処理方法を設定します。指定された値が0または1以外の値を設定した場合はデフォルト値"1"として動作いたします。

  • 0

    tsstartコマンド実行中にトランザクション回復処理を実行します。リソースマネージャの未起動状態などが原因で回復できないトランザクションがある場合,/OTS/RM/set_recovery_retry_countに指定された回数リトライを行いOTSの起動に失敗する場合があります。

  • 1

    tsstartコマンド実行中のトランザクション回復処理に失敗した場合でも,tsstartコマンドは成功します。トランザクション回復処理は,tsstartコマンド終了後に行います。初回は0秒後(tsstartコマンド終了直後)に,2回目以降は回復定義/OTS/RCV/set_retry_timeに指定された時間が経過した後に,トランザクション回復処理を実行します。以下の状態の場合,トランザクションの回復中であるため,新しいトランザクションを開始出来ない場合があります。回復処理中にエラーが起きている可能性があります。KFCB31222-EまたはKFCB31226-E以外のメッセージが出力されていないか確認してください。エラーが発生している場合は,エラーの原因を解決してから新しいトランザクションを開始してください。

 
  • トランザクションを管理するステータスファイルが,未決着トランザクションの情報で空きがなくなり,新しいトランザクションの情報を書き込めない場合

    この場合,KFCB31222-Eメッセージが出力されます。ステータスファイルが未決着トランザクションの情報で空きがなくなる状態は,主にトランザクション定義/OTS/TM/set_status_write_modeに”none”を指定している場合に発生します。

  • 回復処理中(リソースマネージャへxa_recover()を発行中)の場合

    この場合,KFCB31226-Eメッセージが出力されます。xa_recover()が失敗する原因として,主にリソースマネージャが未起動状態であることが考えられます。新規トランザクションは,KFCB31512-Iメッセージが出力されると開始することができます。tsstartコマンド終了後の回復処理の場合は,システム+B196定義/OTS/RCV/set_recover_retry_countは無効になり,決着するまで処理を繰り返し行います。