7.3.1 アプリケーションプログラムの開始
トランザクションサービスが開始されたあとに,アプリケーションプログラムを実行してください。このとき,環境変数TPDIR,TPSPOOLが適切なディレクトリに設定されている必要があります。環境変数TPSPOOLが設定されていない場合は,$TPDIR/otsspoolが使用されます。環境変数の詳細については,「2.2 環境変数を設定する」および「9.3 運用コマンドの詳細」のtssetupコマンドを参照してください。
Javaアプリケーションを実行する場合は,vbjコマンド行で次に示すオプションを設定してください。
org.omg.PortableInterceptor.ORBInitializerClass.COM.Hitachi.software.TPBroker.OTS.Init
- 例
vbj -Dorg.omg.PortableInterceptor.ORBInitializerClass.COM.Hitachi.software.TPBroker.OTS.Init Client
- アプリケーションプログラムの運用に関する注意
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OTSの機能を使用した場合,トランザクション終了前にリカバラブルサーバがダウンすると,ダウンするタイミングによってsyslogまたはイベントログにメッセージKFCB31215-Eが繰り返し出力され,トランザクションブランチが残る場合があります。この場合はダウンしたリカバラブルサーバを再開始してください。
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クライアントとサーバで,異なるJavaのバージョンの組み合わせ※を使用する場合,次のクラスをメソッドの引数,戻り値,またはユーザ例外で使用すると,受信側でorg.omg.CORBA.MARSHAL例外が発生します。ほかのクラスを使用してください。
・java.text.DateFormatSymbols
・java.text.DecimalFormat
・java.text.DecimalFormatSymbols
・java.text.SimpleDateFormat
・java.util.BitSet
・java.util.concurrent.ArrayBlockingQueue
・java.util.concurrent.SynchronousQueue
・java.util.concurrent.TimeUnit
注※ 例えば,クライアント側がJ2SE5.0でサーバ側がJava SE 6,またはクライアント側がJava SE 6でサーバ側がJ2SE5.0の場合。
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Windows版では次のJavaのオプションについては,各コマンドの-Jオプションへ指定しても有効になりません。
(1)-hotspot
(2)-version
(3)-version:<value>
(4)-showversion
(5)-?
(6)-help
(7)-Xfuture
これらを指定して実行した場合は,予期しない設定で起動したり,コマンド自体のUsageが出力されるなど,正しく動作しません。
次のコマンドが該当します。
idl2ir.exe,idl2java.exe,ir2idl.exe,java2idl.exe,java2iiop.exe,nameserv.exe,nsutil.exe,osfind.exe,vbj.exe,vbjc.exe
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Javaの-cp,-classpathオプションは,各コマンドの-Jオプションへ指定しても有効になりません。クラスパスを指定する場合は,環境変数CLASSPATHを使用してください。
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ログオフする運用でクライアントアプリケーションを起動する場合は,vbj.exeコマンドに-J-Xrunhndlwrapオプションを指定してください。
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