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TPBroker Version 5 トランザクショナル分散オブジェクト基盤 TPBroker ユーザーズガイド


7.1.1 ORBおよびADMを使用してTPBrokerを運用する場合

〈この項の構成〉

(1) TPBrokerの環境設定

TPBrokerを開始する前に,次に示す手順でTPBrokerの環境設定をします。

  1. 環境変数の設定

    設定する環境変数の詳細については,「2.2 環境変数を設定する」を参照してください。

  2. tssetupコマンドの実行

    tssetupコマンドで,TPBroker環境を初期化します。

(2) システム環境定義の変更(任意)

システム環境定義を変更します。

システム環境定義はTPBroker開始前に変更できます。TPBroker稼働中にtsdefvalueコマンドで変更することもできます。システム環境定義の詳細については,「8.3 システム環境定義の詳細」を参照してください。

(3) プロセス監視定義の設定

プロセス監視定義を設定します。詳細は,「8.2 プロセス監視定義の詳細」を参照してください。

(4) 運用支援機能実行環境のOSへの登録

TPBrokerの運用支援機能実行環境をOSに登録するには,admsetupコマンドを使用します。

(5) TPBrokerの開始

自動開始または手動開始によってORB環境とOTS環境(トランザクションサービス)が同時に起動され,プロセス監視が開始されます。

自動開始と手動開始について

TPBrokerの開始は,運用定義で自動開始または手動開始のどちらかを設定できます。手動開始の場合,admstartコマンドを使用してTPBrokerを開始します。運用定義の詳細については「8.3.1 運用定義」を参照してください。

(6) TPBrokerの開始の確認

TPBrokerの開始を,次のコマンドで確認します。

(7) アプリケーションプログラムの開始

TPBrokerが開始されたあとに,アプリケーションプログラムを実行します。

(8) アプリケーションプログラムの終了

アプリケーションプログラムの終了方法は,VisiBrokerのアプリケーションプログラムの終了方法に従います。VisiBrokerのアプリケーションプログラムの終了方法については,マニュアル「Borland(R) Enterprise Server VisiBroker(R) デベロッパーズガイド」を参照してください。

(9) TPBrokerの終了

admstopコマンドを使用し,TPBrokerを終了します。

(10) TPBrokerの終了の確認

TPBrokerの終了を,次のコマンドで確認します。