4.3.4 トレースファイルの自動削除
APIトレースファイルは,次のようなタイミングで,システム環境定義に従って削除されます。
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TPBroker開始時(正常開始および再開始)
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TPBroker開始後,一定時間(トランザクション定義/OTS/set_trace_remove_intervalで指定した秒数)ごと
APIトレースファイルの削除の規則を次に示します。
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トランザクション定義/OTS/max_trace_remain_numで指定した数を超えるAPIトレースファイルがない場合は削除しません。
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APIトレースファイルの最終更新時間が古いものから優先的に削除します。
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動作中のプロセス(TPBrokerとは関係のないプロセスを含む)と同一のプロセスID(pid)をファイル名に持つAPIトレースファイルは,削除できないとみなされます。
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APIトレースファイルの残存個数がトランザクション定義/OTS/max_trace_remain_numで指定した個数になるように削除します。ただし,削除できるファイルをすべて削除した場合は,この個数と一致しないときでも削除を終了します。
- 例
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動作中プロセス:Explorer:pid=1,server1:pid=2,client:pid=3
残存ファイル:apt1,apt2,apt3,apt4,apt5,apt6(最終更新時間の古い順)
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トランザクション定義:/OTS/max_trace_remain_num=4の場合
TPBrokerの開始からトランザクション定義/OTS/set_trace_remove_intervalで指定した秒数が経過すると,apt1,apt2およびapt3は動作中プロセスと同一のプロセスIDを持つので削除できないため,apt4およびapt5が削除されてapt1,apt2,apt3およびapt6が残ります。
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トランザクション定義:/OTS/max_trace_remain_num=2の場合
TPBrokerの開始からトランザクション定義/OTS/set_trace_remove_intervalで指定した秒数が経過すると,apt1,apt2およびapt3は動作中プロセスと同一のプロセスIDを持つので削除できないため,/OTS/max_trace_remain_num=2の指定に反してapt1,apt2およびapt3の三つが残ります。
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