3.2.4 障害のケース
TPBrokerの障害には次のような原因があります。
- 〈この項の構成〉
(1) OTSが稼働していない場合
OTSが稼働していない場合,すべてのOTSのインタフェースやコマンドはそのことを検知し,エラーリターンするか,または例外を発生させます。
C++ OTSの場合,クライアントがトランザクショナルサーバを呼び出し,サーバ側のOTSが稼働していない場合,トランザクショナルコールは失敗します。この場合,呼び出しがトランザクショナルでないときは,成功します。
Java OTSの場合,OTSが稼働していないとトランザクションコンテキストサーバはダウンし,トランザクションの処理はできません。
(3) OTSデーモン異常終了
OTSデーモンが異常終了したあとにOTSデーモンを再開始すると,トランザクション処理を行うアプリケーションプログラムはOTSによって強制終了されます。再開始したOTSはトランザクションを回復します。ただし,一度もトランザクション処理をしていないアプリケーションプログラムは,異常終了しません。
(4) 決着デーモンおよび回復デーモン異常終了
決着デーモンおよび回復デーモンが異常終了すると,OTSデーモンはそのことを検知し,デーモンを再生成します。新しいデーモンは異常終了したデーモンからトランザクション処理を引き継ぎます。
決着デーモンおよび回復デーモンが,それぞれ3分間に45回を超えて連続異常終了した場合は,OTSデーモンが停止します。