Cosminexus V9 BPM/ESB基盤 サービスプラットフォーム 解説
FTPアダプタでは,実行環境に依存する設定を3つの方法で定義できます。
図8-54 FTPアダプタの実行環境に依存する設定の定義
FTPアダプタで実行環境に依存する設定を定義する場合,要求電文またはFTPアダプタ実行環境プロパティファイルを使用します。
FTPアダプタ実行環境プロパティファイルには,FTPアダプタごとに設定する個別定義と,すべてのFTPアダプタに対して設定する共通定義があります。両方に同じプロパティを設定した場合,個別定義の方が有効になります。
FTPアダプタ実行環境プロパティファイルの詳細は,マニュアル「サービスプラットフォーム リファレンス」の「FTPアダプタ実行環境プロパティファイル」を参照してください。
ここでは,FTPアダプタで使用する,要求電文および次の実行環境定義ファイルについて説明します。
FTPアダプタの電文フォーマットの定義ファイルはサービスプラットフォームが提供するスキーマを使用します。そのため,電文フォーマットの定義ファイルの作成は不要です。
FTPアダプタの要求電文フォーマットの内容については,マニュアル「サービスプラットフォーム 開発ガイド 受付・アダプタ定義編」の「3.3.10 FTPアダプタを定義する」を参照してください。
既存のFTPアダプタで,実行環境プロパティファイルのftpadp.pasvportプロパティまたはftpadp.file-size-checkプロパティを要求電文で設定したい場合は,開発環境のサービスアダプタ定義画面で電文フォーマットを再設定してください。
サービスアダプタ定義画面の詳細は,マニュアル「サービスプラットフォーム リファレンス」の「1.2.2 サービスアダプタ定義画面」を参照してください。
FTPアダプタでは,転送前,転送後,リストコマンド実行前,またはリストコマンド実行後に実行を許可するコマンドを制限できます。コマンドを制限する方法は次の2つです。
製品固定パスの定義はFTPアダプタ実行環境プロパティファイルでftpadp.cscthrough-filepathプロパティを設定していないすべてのFTPアダプタに対して適用されます。コマンドの制限の組み合わせを次の表に示します。なお,表中の1.〜2.は上記のコマンドを制限する方法と対応しています。
表8-37 コマンド制限の組み合わせ(FTPアダプタの場合)
実行を許可するコマンドを制限する方法 | 実行ユーザの制限 | |
---|---|---|
1. | 2. | |
拒否 | − | 実行を拒否します。 |
設定なし※1 | 拒否 | 実行を拒否します。 |
設定なし※1 | 設定なし※2 | 実行を拒否します。 |
設定なし※1 | 許可 | 実行を許可します。 |
許可 | − | 実行を許可します。 |
FTPコマンド許可リスト定義ファイルの詳細は,マニュアル「サービスプラットフォーム リファレンス」の「FTPコマンド許可リスト定義ファイル」を参照してください。
FTPアダプタでは,FTPサーバに接続するためのユーザ認証情報をFTPアダプタアカウント定義ファイルで管理します。ユーザ認証情報を管理する方法は次の2つです。
FTPアダプタのユーザ情報の確認,追加,変更,および削除は,運用環境で次のコマンドを実行します。
これらのコマンドの使用方法については,マニュアル「サービスプラットフォーム システム構築・運用ガイド」の「5.4.14 FTPアダプタのユーザ情報を確認および変更する」を参照してください。
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