Cosminexus V9 BPM/ESB基盤 サービスプラットフォーム 解説

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4.9.2 コンポーネント共通UOCの使用例

コンポーネント共通UOCを使用して,受付で要求電文の値を変換および更新する例を次に示します。

なお,この例で使用するコンポーネントは次のとおりです。

コンポーネントとコンポーネント共通UOCクラスの関連付けについては,マニュアル「サービスプラットフォーム 開発ガイド 基本開発編」の「付録G コンポーネント共通UOC」を参照してください。

<この項の構成>
(1) 前提条件
(2) 処理内容
(3) UOCクラスの作成
(4) HCSCサーバの設定

(1) 前提条件

前提となる動作環境を次に示します。

(2) 処理内容

この例では,要求電文の一部を変換し,更新するという処理になります。

使用例の処理の内容を次に示します。

図4-14 使用例の処理の内容

[図データ]

(3) UOCクラスの作成

要求電文のデータを変更するUOCクラスを作成する場合,次に示す処理を組み込む必要があります。

  1. リクエストに対応するUOCクラス用インターフェースをimplementsする。
  2. パラメタのCSCMsgTelegramManagerオブジェクトから電文を取得する。
  3. 電文を解析し,更新する。
    電文はバイト配列で取得されるため,Document型などへの変換が必要です。
  4. 電文をバイト配列に変換する。
  5. 電文取得APIの電文更新用メソッドに,変換したバイト配列を設定する。

UOCクラスの作成例を次に示します。

図4-15 UOCクラスの作成例

[図データ]

図中の番号は,組み込みが必要な処理の1.〜5.と対応しています。

(4) HCSCサーバの設定

(a) jarファイルの準備

Antなどのビルドツールを使用してjarファイルを作成し,jarファイル格納ディレクトリ(この例ではC:\uocjar)に格納します。

(b) プロパティファイルの準備

コンポーネント共通UOC用プロパティファイルの設定内容を次に示します。

 
rcp2=jp.com.reception.Rcp2Uoc
 

HCSCサーバランタイム定義ファイルに,次に示す定義を追加します。

 
common-uoc-prop-path=C:\\uocconf
 
(c) J2EEサーバ用オプション定義ファイル(usrconf.cfg)の設定

usrconf.cfgファイルに,次に示すプロパティ値を設定します。

 
add.class.path=C:\uocjar\uocClass2.jar