Cosminexus V9 BPM/ESB基盤 サービスプラットフォーム 解説
コンポーネント共通UOCでは,次の2つのことができます。
UOCクラスのインスタンスは,HCSCサーバ起動時に作成され,メモリ上に保持されます。
UOCクラスのインスタンス生成の流れを次に示します。
受付の共通処理部分,およびサービスアダプタの共通処理部分から呼び出すため,すべてのコンポーネントの処理でUOCクラスを呼び出すことができます。
コンポーネントの処理タイミングと,UOCクラスの呼び出しの有無を次に示します。
表4-16 コンポーネントの処理タイミングと,UOCクラスの呼び出しの有無
種別 | 起動時 | 開始時 | 終了時 | 停止時 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|
正常 | フォルト | システム例外 | |||||
標準受付 | × | ○ | ○ | × | × | × | |
ユーザ定義受付 | SOAP受付の場合 | × | ○ | ○ | × | × | × |
SOAP受付以外の場合 | ○ | ○ | ○ | × | × | ○ | |
ビジネスプロセス | × | × | × | × | × | × | |
サービスアダプタ | × | ○ | ○ | × | × | × |
UOCクラスへの入力情報は,Map型のオブジェクトにまとめて渡します。
UCO用インターフェースで定義した定数(key)を基にデータを取得します。
定数(key)は,UOCクラスを作成する際にimplementsするインターフェースに定義します。
定義する定数を次に示します。
表4-17 定義する定数
定数名(key名) | データ型 | 設定内容 |
---|---|---|
COMPO_TYPE | int | 1:サービスアダプタ 2:受付 |
COMPO_KIND | String | 受付の場合
|
COMPO_ID | String | 受付の受付IDまたはサービスアダプタのサービスID |
TELEGRAM_DATA | CSCMsgTelegramManager | リクエスト電文または応答電文 |
MONITOR_SEND_DATA | Map<String, Object> | 送信データ格納Map |
DESTINATION_DATA | CSCMsgDestinationData | 呼び出すサービスの宛先情報※ |
パラメタMapから取得する電文の内容を次に示します。
UOCクラスを呼び出すタイミングと電文との関係を次に示します。
図4-13 UOCクラスを呼び出すタイミングと電文との関係
コンポーネント共通UOCを使用すると,性能解析トレースは必ず出力されます。性能解析トレースが出力されるタイミングは,UOCクラスの呼び出し直前と直後になります。
性能解析トレースファイルに出力される形式は,J2EEサーバの性能解析トレースと同様です。性能解析トレースファイルの詳細については,マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 保守/移行編」の「7.3 Management Serverを利用した性能解析トレースファイルの収集」を参照してください。
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