Cosminexus V9 BPM/ESB基盤 サービスプラットフォーム 解説
SOAPアダプタの通信先は,ビジネスプロセスで設定した接続先URLを使って動的に変更できます。ビジネスプロセスで接続先URLを設定しておくと,サービスアダプタを実行したときに通信先が変更されます。これにより,作成するサービスアダプタの数を削減できます。
なお,ビジネスプロセスで接続先URLを設定しなかった場合は,開発環境で設定したWebサービスの接続先URLでSOAP通信を行います。
通信基盤ごとの,SOAP通信時の接続先動的変更の処理の流れを次に説明します。
通信基盤にSOAP通信基盤を使用するときの接続先動的変更の処理の流れを次の図に示します。
図2-22 通信基盤にSOAP通信基盤を使用するときの接続先動的変更の処理の流れ
通信基盤にJAX-WSエンジンを使用するときの接続先動的変更の処理の流れを次の図に示します。
図2-23 通信基盤にJAX-WSエンジンを使用するときの接続先動的変更の処理の流れ
接続先情報ファイルを使用して,接続先情報を動的に変更する例を説明します。
接続先情報ファイルを使用するビジネスプロセスの例を次の図に示します。
図2-24 接続先情報ファイルを使用するビジネスプロセスの例(SOAPアダプタの場合)
ユーザ定義受付を生成するWSDLの作成例を次に示します。
なお,この例では,接続先となるサービス部品のURLをSOAPヘッダで送付しています。
「図2-24 接続先情報ファイルを使用するビジネスプロセスの例(SOAPアダプタの場合)」に示すビジネスプロセスで使用するデータ変換アクティビティの設定例を次に示します。
ここでは,変換元に「ヘッダ要求データ」を,変換先に「接続先URL」を指定しています。
図2-25 データ変換アクティビティの設定例(SOAPアダプタの場合)
また,変換のマッピングは,次の図に示すとおりに定義します。
図2-26 変換のマッピングの設定例(SOAPアダプタの場合)
Webサービスに接続するためのURLをサービスアダプタに設定するための接続先情報ファイル(XMLスキーマ)に定義します。
サービスプラットフォームでは,接続先情報ファイルを提供しています。
<サービスプラットフォームのインストールディレクトリ>/CSC/schema/connection/connection_soap_adapter.xsd
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?> <!-- DO NOT EDIT THIS FILE. --> <xsd:schema elementFormDefault="qualified" targetNamespace="http://www.hitachi.co.jp/soft/xml/cosminexus/csc/connection/change/soap" xmlns:xsd="http://www.w3.org/2001/XMLSchema"> <xsd:element name="soapAddress"> <xsd:complexType> <xsd:sequence> <xsd:element name="endpointURL" type="xsd:string"/> </xsd:sequence> </xsd:complexType> </xsd:element> </xsd:schema> |
「図2-24 接続先情報ファイルを使用するビジネスプロセスの例(SOAPアダプタの場合)」に示すビジネスプロセスで使用する接続先情報の設定例を次に示します。なお,接続先情報は,サービス呼出アクティビティのヘッダ割当変数に設定します。ここで設定した情報が,SOAPアダプタで参照できる情報になります。
図2-27 接続先情報の設定例(サービス呼出アクティビティの設定)
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