Cosminexus V9 BPM/ESB基盤 サービスプラットフォーム 解説

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1.1.5 データ変換定義の作成機能

データ変換定義とは,実行環境でサービスリクエスタから送信される電文データの変換方法や,サービス部品間で受け渡すデータのフォーマットの変換方法について定義したものです。

変換元/変換先のスキーマファイルを作成したあと,作成したスキーマファイルを基に,変換元の要素や属性を変換先のどの要素や属性に変換(マッピング)するかなど,変換時の処理について定義します。

あらかじめExcelで変換元と変換先の組み合わせを定義したファイルを作成しておくことで,マッピングを画面上で一括して設定することもできます。接続数が多い場合や複数のビジネスプロセスで同じようにマッピングする場合,作成したファイルを利用することで開発効率を向上できます。

データ変換定義の作成に利用する画面の例を次の図に示します。

図1-6 データ変換定義を作成する画面の例

[図データ]

データ変換を定義する画面では,変換元と変換先を接続(マッピング)し,変換元から変換先への値の代入をビジュアルに定義できます。

また,変換元のデータを加工してから変換先に代入したい場合は,ファンクションを設定できます。ファンクションには,文字列の連結や数値演算などの機能があります。

ファンクションを利用したデータの加工の例を次の図に示します。

図1-7 ファンクションを利用したデータの加工の例

[図データ]

また,変換元データが複数ある場合のくり返し処理や,一定の条件に合致する場合にだけデータを代入するなどの設定もできます。