csccompostart [-h]
              -user <ログインユーザID>
              -pass <ログインパスワード>
              {-csc <HCSCサーバ名>｜-cluster <クラスタ名>}
              {-name <サービスID｜受付ID>｜-all
             ｜-namelist <HCSCコンポーネント指定ファイル名>}
              [-nogc]
 

HCSCコンポーネントを開始します。

ログインユーザIDなどの必須オプションは，HCSC-Managerコマンド共通定義ファイルにデフォルト値を設定することで，このコマンドでの指定を省略できます。

このコマンドの使用方法については，目的にあわせてマニュアル「サービスプラットフォーム システム構築・運用ガイド」の次に示す個所を参照してください。

• 「5.3.6　サービスアダプタを開始する」
• 「5.3.7　ビジネスプロセスを開始する」
• 「5.3.8　ユーザ定義受付を開始する」

-h

コマンドの使用方法が表示されます。このオプションを指定している場合は，ほかのオプションを指定しても無視されます。

-user <ログインユーザID>　〜＜半角英数字およびアンダーバー（_）＞ ((1−16文字))

HCSC-Managerログイン時に使用するユーザIDを指定します。

-pass <ログインパスワード>　〜＜半角英数字およびアンダーバー（_）＞ ((1−16文字))

HCSC-Managerログイン時に使用するパスワードを指定します。

-csc <HCSCサーバ名>　〜＜半角英数字およびアンダーバー（_）＞ ((1−8文字))

開始するHCSCコンポーネントのHCSCサーバ名を指定します。

-cluster <クラスタ名>　〜＜半角英数字およびアンダーバー（_）＞ ((1−8文字))

HCSCコンポーネントを一括開始するクラスタ名を指定します。クラスタ種別がHAのときに-clusterを指定するとエラーになります。

-name <サービスID｜受付ID>　〜＜半角英数字およびアンダーバー（_）＞ ((1−8文字))

開始するHCSCコンポーネントのサービスIDまたは受付IDを指定します。-clusterと同時に指定した場合は，クラスタ内の同じサービスIDのHCSCコンポーネントをすべて開始します。

-all

指定範囲内で停止中のHCSCコンポーネントをすべて開始します。-cscと同時に指定した場合は，指定したHCSCサーバ内で停止中のすべてのHCSCコンポーネントを開始します。-clusterと同時に指定した場合は，指定したクラスタ内で停止中のすべてのHCSCコンポーネントを開始します。

このオプションを指定した場合のHCSCコンポーネントの開始順は次のとおりです。処理中にエラーが発生した場合は，すべてのHCSCコンポーネントが開始されていなくても開始処理は終了します。

開始順	HCSCコンポーネントの種類	HCSCコンポーネント内の開始順
1	サービスアダプタ	サービスIDの昇順
2	ビジネスプロセス	ビジネスプロセス名の昇順
3	ユーザ定義受付	ビジネスプロセス名と受付IDの昇順

-namelist <HCSCコンポーネント指定ファイル名>　〜((1−200バイト))

開始するHCSCコンポーネントをHCSCコンポーネント指定ファイルで指定します。絶対パスまたは相対パスで指定します。ファイルが存在しない場合は異常終了します。HCSCコンポーネント指定ファイルについては，「HCSCコンポーネント指定ファイル」を参照してください。

なお，指定されたHCSCコンポーネントの開始順は，-allオプションと同じです。

-nogc

FullGCを発生させないでコンポーネントを開始します。ただし，このオプションを指定しても，JavaVMが自動的に発生させるFullGCや，J2EEサーバの異常処理で発行されるFullGCは抑止されません。

HCSCコンポーネント開始時に明示的にFullGCを発生させる場合は，javagcコマンドを実行してください。javagcコマンドについては，マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス コマンド編」の「javagc（GCの強制発生）」を参照してください。

(1)HCSCサーバ「HCSC」下にある「BP1」を開始する場合

 
csccompostart -user admin -pass admin -csc HCSC -name BP1
 

(2)HCSCサーバ「HCSC」下にあるすべてのHCSCコンポーネントを一括開始する場合

 
csccompostart -user admin -pass admin -csc HCSC -all
 

(3)クラスタ「Cluster」下にあるHCSCサーバごとに「BP1」を一括開始する場合

 
csccompostart -user admin -pass admin -cluster Cluster -name BP1
 

(4)クラスタ「Cluster」下にあるすべてのHCSCコンポーネントを一括開始する場合

 
csccompostart -user admin -pass admin -cluster Cluster -all
 

(5)FullGCを発生させないで，HCSCサーバ「CSCSrv1」下にある「BP1」を一括開始する場合

 
csccompostart -user admin -pass admin -csc CSCSrv1 -name BP1 -nogc
 

(6)HCSCサーバ「CSCSrv1」下にあるHCSCコンポーネントのうち，HCSCコンポーネント指定ファイル「hcsccomponent.txt」に指定されているHCSCコンポーネントを一括開始する場合

 
csccompostart -user admin -pass admin -csc CSCSrv1 -namelist hcsccomponent.txt
 

戻り値	意味
0	正常終了しました。
1	コマンドが異常終了しました。
2	通信タイムアウトが発生しました。
3	排他エラーが発生しました。
9	実行権限のチェックエラーが発生しました。

• このコマンドは停止状態のHCSCコンポーネントに対して実行してください。複数のHCSCコンポーネントが指定された場合，起動状態ではないHCSCコンポーネントが処理対象となります。起動状態のHCSCコンポーネントが指定された場合は処理をスキップします。
• コマンド実行時にHCSCサーバは起動している必要があります。
• -clusterや-allを指定してエラーになった場合，結果をcscstatusコマンドで確認し，障害要因を取り除いたあとに，再度コマンドを実行してください。
• このコマンドを複数のクライアントから1つのHCSCサーバに対して同時に実行すると，処理エラー（排他エラー，またはコンポーネントへの操作重複による異常終了）となるおそれがあります。エラーが発生した場合は，次のどちらかの方法でコマンドを再実行してください。
  
  • -allオプションを指定してHCSCコンポーネントを起動する
  • -nameオプションを指定して個別にHCSCコンポーネントを起動する