Cosminexus V9 BPM/ESB基盤 サービスプラットフォーム リファレンス

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1.2.4 ビジネスプロセスのデバッグ画面

ビジネスプロセスのデバッグ画面の構成を次の図に示します。

図1-19 ビジネスプロセスのデバッグ画面の構成

[図データ]

<この項の構成>
(1) デバッグビュー
(2) 変数ビュー
(3) ブレークポイントビュー
(4) ビジネスプロセスエディタ
(5) HCSC 自動エミュレートビュー
(6) HCSC エミュレートビュー
(7) HCSC XPath 評価ビュー
(8) アウトラインビュー

(1) デバッグビュー

デバッグ中のビジネスプロセスの名称,および中断しているアクティビティの名称が表示されます。また,ステップ実行,再開,および終了の操作を実行します。

図1-20 デバッグビュー

[図データ]

デバッグビューに表示されるアイコンを次に示します。

表1-7 デバッグビューのアイコン

アイコン 名称 説明
[図データ]  デバッグ構成 「「[デバッグ構成]ダイアログで指定した名称」[HCSC-BP]」が表示されます。
[図データ]  ビジネスプロセス デバッグ中のビジネスプロセスの名称が表示されます。
[図データ]  プロセスインスタンス プロセスインスタンス名が表示されます。
[図データ]  アクティビティ 中断しているアクティビティの名称が表示されます。
[図データ]  HCSCサーバ 常に「HCSCサーバ」が表示されます。
[図データ]  ステップイン 中断しているアクティビティがステップ実行,および再開されます。
ステップイン,ステップオーバー,ステップリターン,および再開したときの処理の詳細については,マニュアル「サービスプラットフォーム 開発ガイド 基本開発編」の「9. ビジネスプロセスのデバッグ」を参照してください。
[図データ]  ステップオーバー
[図データ]  ステップリターン
[図データ]  再開
[図データ]  終了 ビジネスプロセスのデバッグが終了されます。

注※
プロセスインスタンスの処理が中断している場合,アイコンは[図データ]で表示されます。プロセスインスタンスが処理中の場合は[図データ]になります。

(2) 変数ビュー

ビジネスプロセスで現在使用している変数,および相関セットを確認したり,変数の値を更新したりするときに使用します。

図1-21 変数ビュー

[図データ]

[名前]
変数([図データ])および相関セット([図データ])の名称が表示されます。

[値]
変数および相関セットの値が表示されます。ビジネスプロセスの実行によって変数の値が変わった場合や,変数の値を更新した場合,値が変わった変数の[名前]および[値]のセルが黄色で表示されます。変数が初期化されていない場合は,<uninitialized>が表示されます。なお,実行中のスコープと上位のスコープに同じ名前の変数や相関セットがある場合,変数ビューには実行中のスコープの変数や相関セットが表示されます。

(3) ブレークポイントビュー

ブレークポイントの設定を有効,または無効にする場合に使用します。

図1-22 ブレークポイントビュー

[図データ]

アクティビティに設定したブレークポイントが「ビジネスプロセス名[アクティビティ名]」の形式で表示されます。ブレークポイントに条件式を指定している場合は,「ビジネスプロセス名[アクティビティ名]:条件式」の形式で表示されます。

設定したブレークポイントを有効にする場合は,チェックボックスをチェックします。設定したブレークポイントを無効にする場合は,チェックボックスのチェックを解除します。

なお,ビジネスプロセスのデバッグでは,すべてのブレークポイントをスキップする機能([図データ])は使用できません。

(4) ビジネスプロセスエディタ

デバッグ中のビジネスプロセスが表示されます。

図1-23 ビジネスプロセスエディタ

[図データ]

プロセスインスタンスの処理が中断しているときは,中断しているアクティビティが緑色で表示されます。

なお,ブレークポイントが設定されたアクティビティには,ブレークポイントを表すマークが付きます。ブレークポイントが有効の場合は,次の図のようにマークがチェックされた状態になります。ブレークポイントが無効の場合は,マークのチェックが外れた状態になります。

図1-24 ブレークポイントが設定されたアクティビティ

[図データ]

(5) HCSC 自動エミュレートビュー

サービスの自動エミュレーションを設定するときに使用します。

図1-25 HCSC 自動エミュレートビュー

[図データ]

[有効]
サービスの自動エミュレーションの設定を有効にする場合にチェックボックスをチェックします。

[優先順位]
先頭の行から順番に1,2,3,…が表示されます。

[サービス名]
セルを選択すると,選択できるサービスの一覧がドロップダウンリストで表示されます。

[オペレーション名]
セルを選択すると,[サービス名]で選択したサービスが持つオペレーションの一覧がドロップダウンリストで表示されます。

[応答種別]
セルを選択すると,通常応答またはフォルト応答をドロップダウンリストから選択できます。

[応答電文]
セルを選択すると,[...]ボタンが表示されます。[...]ボタンをクリックすると,応答電文を設定するダイアログが表示されます。すでに応答電文を設定している場合は,応答電文のファイル名が表示されます。

[条件]
サービスをエミュレーションする条件式をXPathで入力します。条件式を入力するときは,次の点に注意してください。
  • サービスの要求電文に対して条件を設定するため,変数名の指定は不要です。
  • 空文字(0x00)およびcsc:getVariableDataなどの拡張関数は使用できません。
  • 条件式を指定しなかった場合は,常に真として評価されます。

[追加]ボタン
テーブルに行が追加されます。

[削除]ボタン
セルを選択して[削除]ボタンをクリックすると,選択したセルを含む行が削除されます。

[上へ]ボタン
選択した行の優先順位を上げます。

[下へ]ボタン
選択した行の優先順位を下げます。

[保存]ボタン
HCSC 自動エミュレートビューで設定した情報を保存するダイアログが表示されます。

[読み込み]ボタン
HCSC 自動エミュレートビューで設定した情報を取得するダイアログが表示されます。

(6) HCSC エミュレートビュー

サービスの手動エミュレーションを設定,および実行するときに使用します。

図1-26 HCSC エミュレートビュー

[図データ]

[応答種別]
セルを選択すると,ドロップダウンリストが表示され,通常応答またはフォルト応答を選択できます。

[応答電文]
セルを選択すると,[...]ボタンが表示されます。[...]ボタンをクリックすると,応答電文を設定するダイアログが表示されます。すでに応答電文を設定している場合は,応答電文のファイル名が表示されます。

[追加]ボタン
テーブルに行が追加されます。

[削除]ボタン
セルを選択して[削除]ボタンをクリックすると,選択したセルを含む行が削除されます。

[再開]ボタン
サービスがエミュレーションされ,ビジネスプロセスのデバッグが再開されます。

[ステップ実行]ボタン
サービスがエミュレーションされ,ビジネスプロセスのデバッグがステップオーバーされます。

[保存]ボタン
HCSC エミュレートビューで設定した情報を保存するダイアログが表示されます。

[読み込み]ボタン
HCSC エミュレートビューで設定した情報を取得するダイアログが表示されます。

(7) HCSC XPath 評価ビュー

分岐開始アクティビティや代入アクティビティの条件式を評価するときに使用します。

図1-27 HCSC XPath 評価ビュー

[図データ]

[XPath式]
条件式をXPathで入力します。条件式を入力するときは,次の点に注意してください。
  • 空文字(0x00)は使用できません。
  • 改行が含まれる値の同値判定はできません。
    例えば,変数xの要素/y/zを次に示すような値とします。
     
    "a
    b"
     
    このとき,次のXPath式でXPath評価を実行しても評価結果は真(true)になりません。
     
    $x/y/z="a
    b"
     
    改行文字やスペースを取り除くXPathの関数normalize-space()を使用することで回避できます。

[評価]ボタン
[XPath式]に入力した条件式が評価されます。

[評価結果]
[XPath式]に入力した条件式の評価結果が表示されます。

(8) アウトラインビュー

デバッグ中のビジネスプロセスで定義した変数の名称,およびアクティビティの名称が表示されます。

図1-28 アウトラインビュー

[図データ]