Cosminexus V9 BPM/ESB基盤 サービスプラットフォーム システム構築・運用ガイド

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付録J.2 スレッド数の見積もり

HCSCサーバを利用したシステムで使用するスレッド数は,次に示す計算式で最大値を見積もります。

 
スレッド数の最大値= J2EEサーバのスレッド数+HCSCサーバのスレッド数
 

計算式の各項目の説明を次に示します。

J2EEサーバのスレッド数
次の式で算出します。
  • CORBAネーミングサービスをインプロセスで起動し,インプロセスHTTPサーバを使用する場合
    70+D+E+G+H+I+K+N+R
  • CORBAネーミングサービスをインプロセスで起動し,HTTP Serverを使用する場合
    68+D+E+G+H+I+J+K+R
これらの計算式の各項目については,マニュアル「アプリケーションサーバ システム設計ガイド」の「5.2.1 J2EEサーバが使用するリソースの見積もり」に記載されているスレッド数の記述を参照してください。

HCSCサーバのスレッド数
次の式で算出します。
 12+a+b+c+d+e+f
各項目の説明を次に示します。
a:MDBのスレッド数
Message Queue受付を使用する場合,次の計算結果を割り当ててください。
 
Σ(各受付の独自定義ファイルのpooled-instance.maximumの設定値)
b:SessionBeanのスレッド数
標準受付(EJB)を使用する場合,次の計算結果を割り当ててください。
 
クライアント数×2+HCSCサーバランタイム定義ファイルのrequest-ejb.instance.maximumプロパティの設定値+1
c:Webアプリケーション数
使用する受付のWebアプリケーション数を次の表で確認し,合計を割り当ててください。
受付 Webアプリケーション数
標準受付(SOAP1.1モード) 1
標準受付(SOAP1.1/1.2モード) 2
ユーザ定義受付(SOAP受付) 受付数
ユーザ定義受付(HTTP受付) 受付数
d:TP1連携で使用するスレッド数
TP1受付を使用する場合だけ,次の計算結果を割り当ててください。
 
TP1インバウンドアダプタのスレッド数
(4+TP1インバウンドアダプタのrpc_max_thread_countプロパティに設定したスレッド数
+TP1インバウンドアダプタのtrn_max_thread_countプロパティに設定したスレッド数
+TP1受付数
+TP1インバウンドアダプタのMaxTPoolSizeプロパティの設定値)
e:非同期SessionBeanで使用するスレッド数
使用するHCSCサーバの機能の計算式を次の表で確認し,合計を割り当ててください。
HCSCサーバの機能 計算式
ビジネスプロセスの応答後実行 HCSCサーバセットアップ定義ファイルにrm-use=OFFを設定している場合,または非永続のビジネスプロセスで応答後実行を使用する場合,次の計算結果
 
2+HCSCサーバランタイム定義ファイルのbp-reply-after-max-thread-pool-sizeプロパティの設定値
待機アクティビティ usrconf.propertiesのejbserver.ejb.timerservice.maxCallbackThreadsの設定値
標準受付(WSR) HCSCサーバセットアップ定義ファイルにrequest-jms=ONを設定している場合,Cosminexus_Reliable_MessagingのConnector属性ファイルのMaxPoolSizeの設定値
標準受付(DBQ) HCSCサーバセットアップ定義ファイルにrequest-dbq=ONを設定している場合,Cosminexus_Reliable_MessagingのConnector属性ファイルのMaxPoolSizeの設定値
f:独自にスレッドを使用するHCSCサーバの機能のスレッド数
使用するHCSCコンポーネントの計算式を次の表で確認し,合計を割り当ててください。
HCSCコンポーネント 計算式
FTP連携 FTPインバウンドアダプタを使用する場合,次の計算結果
 
3+Connector属性ファイルのMaxTPoolSizeの設定値×2
ファイルイベント受付 1+受付数×2+Σ(各受付の独自定義ファイルのurecp-fileevent.thread-pool.maximumの設定値)
FTP受付 FTP受付コンフィグファイルのurecp-ftp.request-timeoutプロパティに1以上の値を設定した場合,次の計算結果
 
受付数+Σ(各受付のFTP受付コンフィグファイルのurecp-ftp.timer-thread.maximumプロパティの設定値)
Object Accessアダプタ
  • TPBroker環境定義ファイルにvbroker.ce.iiop.ccm.htc.readerPerConnection=trueを指定する場合
    アダプタ数×5
  • TPBroker環境定義ファイルにvbroker.ce.iiop.ccm.htc.readerPerConnection=trueを指定しない場合
    アダプタ数×4
コマンドアダプタ Σ(各アダプタの同時実行数×3)
SFTPアダプタ Σ(各アダプタの同時実行数)