Cosminexus V9 BPM/ESB基盤 サービスプラットフォーム システム構築・運用ガイド

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付録I.2 データベースとReliable Messagingの両方を使用する場合のシステムのセットアップ

データベースとReliable Messagingの両方を使用する場合で,使用するJDBCドライバがDABroker Libraryのときに必要なセットアップ手順について説明します。基本的な設定手順については,「3.1.2(8) DB Connectorのセットアップ(Reliable Messagingを使用する場合)」を参照してください。

<この項の構成>
(1) DABroker Libraryのセットアップおよび環境設定
(2) DB Connectorのセットアップ

(1) DABroker Libraryのセットアップおよび環境設定

実行環境をセットアップする前に,実行環境で使用するソフトウェアの設定が必要です。

(a) データベースのクライアント側のセットアップ

HiRDBの場合は,データベースのクライアント側にDABroker Library固有の設定として,実行環境のマシンで次の環境変数を設定します。Oracleの場合は不要です。

これ以外の設定については,「3.1.2(6) データベースのクライアント側のセットアップ」を参照してください。

(b) JDBCドライバのセットアップ

使用するJDBCドライバがDABroker Libraryの場合に,使用するパッケージを次の表に示します。

表I-4 使用するJDBCドライバ

利用するDBMS 使用するJDBCドライバ JDBCドライバのパッケージ
HiRDB(Version 8) DABroker Library JP.co.Hitachi.soft.DBPSV_Driver.JdbcDbpsvDriver

注※
DABroker Library用のDB Connectorを利用する場合

(c) DABroker Libraryのセットアップおよび環境設定

次の作業を実施します。

Windowsの場合
DABroker Libraryのセットアップとして,次の作業を実施してください。
バッファサイズの設定
DABroker Libraryの環境設定の[リモートアクセス設定]タブで,[BLOB/LONG/CLOB型データ受取バッファサイズ]に,DB ConnectorのbufSizeプロパティに設定する値よりも大きい値を設定します。
bufSizeプロパティの設定については,「3.1.2(8) DB Connectorのセットアップ(Reliable Messagingを使用する場合)」を参照してください。
漢字コードセットの設定
DABroker Libraryの環境設定の[リモートアクセス設定]タブで,使用するデータベースの文字コードに合わせて[漢字コードセット]を設定します。
データベースの言語モードについては,HiRDBの場合はマニュアル「HiRDB システム導入・設計ガイド」を参照してください。Oracleの場合はOracle Corporationが発行するドキュメントを参照してください。
使用するORACLEのバージョンの設定
DABroker Libraryの環境設定の[共通設定]タブで,[使用するORACLEのバージョン]にOracleのバージョンを設定します。

UNIXの場合
DABroker Libraryをセットアップします。DABroker Libraryのセットアップ方法の詳細は,マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 互換編」の「4.3.2 DABroker Libraryのインストールおよび動作環境の設定(UNIXの場合)」を参照してください。DABroker Library動作環境定義ファイルに指定する設定項目で,特に設定が必要な項目を次に示します。
DABORACLE_TYPE
Oracleを使用する場合に,使用するOracleのバージョンを指定します。
DABHIRDBA_BLOBBUFSIZEおよびDABORADBA_LONGBUFSIZE
DB ConnectorのbufSizeプロパティに設定する値よりも大きな値を設定します。
bufSizeプロパティの設定については,「3.1.2(8) DB Connectorのセットアップ(Reliable Messagingを使用する場合)」を参照してください。
DAB_LANG
使用するデータベースの文字コードを設定します。

(2) DB Connectorのセットアップ

HCSCサーバは,データベースと接続するためにDB Connectorを利用します。基本的な手順は「3.1.2(8) DB Connectorのセットアップ(Reliable Messagingを使用する場合)」を参照してください。

(a) DB Connectorのインポート

DABroker Libraryの場合にインポートするDB ConnectorのRARファイルを次の表に示します。

表I-5 インポートするRARファイルの選択方法(Reliable Messagingを使用する場合)

HCSCサーバセットアップ定義ファイルのプロパティ 利用するデータベース ライトトランザクション機能の利用の有無
利用する 利用しない
dbcon-xadisplayname HiRDB(Version 8) DBConnector_DABJ_CP_Cosminexus_RM.rar DBConnector_DABJ_XA_
Cosminexus_RM.rar
dbcon-nodisplayname HiRDB(Version 8) DBConnector_DABJ_CP.rar

注※
JDBCドライバにDABroker Libraryを利用する場合です。

また,DBアダプタを利用する場合は,DBアダプタが利用するDB Connectorをインポートします。DABrokerの場合にインポートするRARファイルを次の表に示します。

表I-6 インポートするRARファイルの選択方法(DBアダプタを利用する場合)

利用するJDBCドライバ 利用するデータベース ライトトランザクション機能の利用の有無
利用する 利用しない
DABroker Library HiRDB
(Version 8)
DBConnector_DABJ_CP.rar DBConnector_DABJ_XA.rar
Oracle
(b) プロパティの定義

プロパティの定義については,Oracleの場合と同じです。「表3-9 dbcon-xadisplaynameに設定するDB Connector属性ファイルの設定内容(Oracle)」および「表3-11 dbcon-nodisplaynameに設定するDB Connector属性ファイルの設定内容(Oracle)」を参照してください。