Cosminexus V9 BPM/ESB基盤 サービスプラットフォーム システム構築・運用ガイド
障害が発生した場合,コンソールまたは運用環境の画面に表示されるメッセージを確認して障害を調査します。運用環境の画面が操作できなくなった場合は,画面が正常な状態になるよう対処します。
コマンド操作や運用環境の画面操作時に障害が発生した場合の,障害の調査手順について次の図に示します。
図7-36 障害の調査手順(コマンド操作や運用環境の画面操作での障害調査)
この図が示す調査の流れを次に説明します。
なお,メッセージログの内容を確認するとき,コンソールに出力されたメッセージが重複して出力されていることもありますので,適宜実行時間を確認してください。
コマンド操作での代表的な障害と,その対処方法について次の表に示します。
表7-65 代表的な障害とその対処方法(コマンド操作や運用環境の画面操作での障害調査)
操作 | 代表的な障害 | 考えられる要因 | 対策 | 参照先マニュアル |
---|---|---|---|---|
Type4ドライバ利用時のcsmコマンド実行 | HCSCサーバが未起動状態でcsmコマンドを実行すると次のエラーが発生する KDEC10410-E(KDEC10044-E) KDEC10044-Eの詳細で,(error code = KDEC05012-E, error message = Database access initialization, before HCSC server startup, failed because loading of the JDBC driver failed. (JDBC name = JP.co.Hitachi.soft.HiRDB.JDBC.HiRDBDriver))を出力 |
次のどれかのディレクトリの設定漏れです。 <サービスプラットフォームのインストールディレクトリ>\CSC\config\msg\cmdconf.bat <サービスプラットフォームのインストールディレクトリ>/CSC/config/msg/cmdconf <サービスプラットフォームのインストールディレクトリ>CSC/config/msg/cmdconf |
cmdconf(cmdconf.bat)のHCSC_ADDCLASSPATHにHiRDB Type4 JDBC Driverのjarファイル(pdjdbc2.jar)のパスを指定します。 | マニュアル「サービスプラットフォーム リファレンス」の「HCSC-Messagingコマンド共通定義ファイル」 |
Oracle利用時のcsmコマンド実行 | HCSCサーバが未起動状態でcsmコマンドを実行すると次のエラーが発生する KDEC10410-E(KDEC10044-E) KDEC10044-Eの詳細で,(error code = KDEC05012-E, error message = Database access initialization, before HCSC server startup, failed because loading of the JDBC driver failed. (JDBC name = oracle.jdbc.driver.OracleDriver))を出力 |
cmdconf(cmdconf.bat)のHCSC_ADDCLASSPATHにOracle JDBC Thin Driverのjarファイルの絶対パスを指定します。 | ||
HCSCサーバが未起動の状態でcsmコマンド実行 | HCSCサーバが未起動状態でcsmコマンドを実行すると次のエラーが発生する KDEC10410-E(KDEC10044-E) KDEC10044-Eの詳細で,(error code = KDEC05001-E, error message = An attempt to open a connection to the database has failed. (reason = KFPA11724-E Environment definition error, variable=PDUSER, reason=NO VALUE[PrdbConnection.PrdbConnection], SQL state = R0000, error code = -724))を出力 |
csmコマンドのオプションでデータベースのユーザ名とパスワードを指定していません。 | csmコマンドのオプションでデータベースのユーザ名とパスワードを指定します。 HCSCサーバオフライン時は,データベースのユーザ名とパスワードを必ず指定します。 |
マニュアル「サービスプラットフォーム リファレンス」の「5. コマンド(運用環境・実行環境)」 |
csmコマンド実行 | csmコマンドが失敗し,データベース(HiRDB)のログおよびトレースでKFPA11912-Eメッセージ(排他制御のための作業領域が不足)が発生している | 排他制御のための作業領域が不足しています。 | HiRDBのシステム定義の次のオペランドの指定値を増やして,HiRDBを再起動します。
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マニュアル「HiRDB システム定義」 |
運用環境の画面が操作できなくなった場合の対処方法について次に示します。
次の手順で対処します。
次の手順で対処します。
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