Cosminexus V9 BPM/ESB基盤 サービスプラットフォーム システム構築・運用ガイド
セットアップまたはアンセットアップの実行中に障害が発生した場合の,障害の調査手順について次の図に示します。
図7-35 障害の調査手順(セットアップまたはアンセットアップ時)
この図が示す調査の流れを次に説明します。
なお,メッセージログの内容を確認するときに,コンソールに出力されたメッセージが重複して出力されていることもあるため,適宜実行時間を確認します。
セットアップまたはアンセットアップ時の代表的な障害と,その対処方法について次の表に示します。
表7-61 代表的な障害とその対処方法(セットアップまたはアンセットアップ時の障害調査)
手順(流れ) | 代表的な障害 | 考えられる要因 | 対策 | |
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実行環境に必要なソフトウェアの設定時 | データベースのサーバ側のセットアップ時 | 権限の設定ができない | データベース定義ユティリティ(pddef),SQL Executerのパスが設定されていません。 | データベース定義ユティリティ(pddef),SQL Executerのパスを設定します。 |
Managerのセットアップ時 | Management Serverが起動しない | mserver.propertiesの書式が誤っています。 | mserver.propertiesを見直します。 詳細は「3.1.2 実行環境に必要なソフトウェアを設定する」を参照してください。 |
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mserver.cfgの書式が誤っています。 | mserver.cfgを見直します。 | |||
Management Serverと運用管理エージェントが自動起動しない | Management Serverと運用管理エージェントを自動起動するように設定されていません。 | Management Serverと運用管理エージェントを自動起動するように設定します。 | ||
運用管理エージェントが起動しない | adminagent.cfgの書式が誤っています。 | adminagent.cfgを見直します。 | ||
MBeanの起動確認で,KEOS27010-Iメッセージが出力されない | <サービスプラットフォームのインストールディレクトリ>\manager\mbean-plugins配下に,定義ファイルおよびjarが存在しません。 | <サービスプラットフォームのインストールディレクトリ>\CSC\mbean-plugins配下のファイルを,<サービスプラットフォームのインストールディレクトリ>\manager\mbean-pluginsにコピーします。 詳細は「3.1.2 実行環境に必要なソフトウェアを設定する」を参照してください。 |
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PRFのセットアップ時 | − | − | − | |
J2EEサーバのセットアップ時 | J2EEサーバが起動しない | J2EEサーバのシステム環境変数が正しく設定されていません。 | J2EEサーバのシステム環境変数を見直します。 | |
HTTP Serverのセットアップ時 | − | − | − | |
データベースのクライアント側のセットアップ時 | − | − | − | |
JDBCドライバのセットアップ時 | − | − | − | |
DB Connectorのセットアップ時 | DB Connectorのcjstartrarやcjtestres実行時にエラーが発生する | データベース関連の問題です。
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UNIX/Linux環境で,DB Connectorに対してcjstartrarやcjtestres実行時にエラーが発生する KDJE37360-E KDJE48516-E(例外名と例外の詳細メッセージで,javax.resource.ResourceException: KDJE50018-Eを出力) |
Linuxの場合はLD_LIBRARY_PATH,AIXの場合はLIBPATHに次のパスが設定されていません。 (1) DABrokerのパス /opt/DABroker/lib (2) HiRDBクライアント製品のパス /opt/HiRDB/client/lib (3) HiRDBサーバ製品のパス $PDDIR/client/lib |
Linuxの場合はLD_LIBRARY_PATH,AIXの場合はLIBPATHに左記のパスを設定します。 なお,(1)はDABroker経由で接続する場合に必要です。 (2)と(3)はHiRDBに接続するときに,ソフトウェアのインストール状況に応じて,どちらか一方を設定します。 詳細は「3.1.2 実行環境に必要なソフトウェアを設定する」を参照してください。 |
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Reliable Messagingのセットアップ時 | DB Connectorのcjstartrarやcjtestres実行時にエラーが発生する | データベース関連の問題です。
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Reliable Messagingの起動,またはJ2EEサーバの起動時に,KDJE48213-Wが出力される | Reliable Messagingのコンフィグレーションプロパティに指定しているキュー定義ファイルの記述が誤っています。 | サービスプラットフォームの07-50以降のバージョンを利用している場合,Reliable MessagingのコンフィグレーションプロパティのQueueConfigFileNameは指定不要です。 | ||
Service Coordinator-Managerのセットアップ時 | − | − | − | |
HCSCサーバのセットアップ時 | HCSCサーバのセットアップ時に次のエラーが発生する KEOS27105-E |
Management Serverが起動していません。 | Management Serverが起動しているか確認します。 また,Management Serverが自動起動になっているか確認します。 |
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HCSCサーバのセットアップ時に次のエラーが発生する KEOS50007-E(詳細コードでKDEC10011-Eを出力) KEOS27040-E |
運用管理エージェントが起動していません。 | 運用管理エージェントが起動しているか確認します。 また,運用管理エージェントが自動起動になっているか確認します。 起動している場合,Management Serverの設定ファイルの内容を確認し,Management Serverを再起動します。 |
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HCSCサーバのセットアップ時に次のエラーが発生する KEOS50007-E(詳細コードでKDEC05001-EおよびKFPA11723-Eを出力) |
HiRDBがダウンしています。 | HiRDBサーバを起動します。起動できない場合は,マニュアル「HiRDB メッセージ」を参照して対処します。 | ||
HCSCサーバのセットアップ時に次のエラーが発生する KEOS50007-E(詳細コードでKDEC05012-Eを出力) |
HiRDB Type4 JDBC DriverまたはOracle JDBC Thin Driverの設定が漏れています。 | 次の3つのファイルに,ドライバのjarファイルのクラスパスを設定します。 (1) Management Server用オプション定義ファイル(mserver.cfg)で,web.add.class.pathを設定します。 (2) J2EEサーバ用オプション定義ファイル(usrconf.cfg)で,add.class.pathを設定します。 (3) HCSC-Messagingコマンド共通定義ファイル(cmdconf.batまたはcmdconf)で,HCSC_ADDCLASSPATHを設定します。 |
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HCSCサーバのセットアップ時に次のエラーが発生する KEOS50007-E(詳細コードでKDEC10013-Eを出力) |
リソースアダプタのReliable Messagingが起動していません。 | Reliable Messagingを起動します。 | ||
HCSCサーバのセットアップ時に次のエラーが発生する KEOS50007-E(詳細コードでKDEC10010-Eを出力) |
J2EEサーバが起動していません。 | 環境を見直します。※1 | ||
HCSCサーバのセットアップ時に次のエラーが発生する KEOS50004-E(詳細コードでKEOS27105-Eを出力) |
運用管理エージェントが正常に動作していません。 または,作成したJ2EEサーバがManagerの管理下にありません。 |
環境を見直します。※1 その結果,該当する原因がない場合,作成したJ2EEサーバがManagerの管理下にいないことが考えられます。その場合はManagerで管理できるように設定します。※2 また,読み込んだJ2EEサーバの設定が正しく設定されているか一とおり確認して,設定が変わっている個所は元に戻します。その後,画面内の[適用]ボタンをクリックします。すべての見直しが完了したあとに,画面右上の[設定情報の配布]をクリックして,設定を有効にします。 なお,ManagerでJ2EEサーバを管理する場合は,論理パフォーマンストレーサの設定が必要になります。また,「基本設定」タブの次に示す設定は,読み込み後は必ず「しない」(使用しない)になります。そのため,必要に応じて変更してください。
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HCSCサーバの定義情報の設定時 | − | − | − | |
HCSCサーバの起動時 | HCSCサーバ起動に失敗する ログの中に「KDJE37356-E The communication timeout occurred.」が含まれている |
DB Connectorの属性のmaxBinarySizeとLONGVARBINARY_AccessSizeが,共に0になっています。 | 次のどちらか(または両方)のとおり変更します。
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KEOS50007-Eが発生してコマンドが失敗する HCSC稼働マシンのメッセージログに次のどちらかのメッセージが出力される
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HCSCサーバセットアップ定義ファイルのdbcon-nodisplaynameに指定したDB Connectorが,<transaction-support>にNoTransaction以外を定義したDB Connectorです。 | 2つのDB Connectorを準備していない場合は,DB Connectorを2つセットアップします。 DB Connectorの属性ファイルを取得し,<transaction-support>にNoTransactionを指定し,設定します。 HCSCサーバセットアップ定義ファイルに正しくDB Connectorが設定されていることを確認して,再度HCSCサーバをセットアップします。 詳細は「3.1.2 実行環境に必要なソフトウェアを設定する」を参照してください。 |
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サービスアダプタ/ビジネスプロセス/ユーザ定義受付の配備時 | KEOS50007-Eが発生してコマンドが失敗する HCSC稼働マシンのメッセージログに次のどちらかのメッセージが出力される
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HCSCサーバセットアップ定義ファイルのdbcon-nodisplaynameに指定したDB Connectorが,<transaction-support>にNoTransaction以外を定義したDB Connectorです。 | 2つのDB Connectorを準備していない場合は,DB Connectorを2つセットアップします。 DB Connectorの属性ファイルを取得し,<transaction-support>にNoTransactionを指定し,設定します。 HCSCサーバセットアップ定義ファイルに正しくDB Connectorが設定されていることを確認して,再度HCSCサーバをセットアップします。 詳細は「3.1.2 実行環境に必要なソフトウェアを設定する」を参照してください。 |
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ユーザ定義受付の定義情報の設定時 | − | − | − |
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