Cosminexus V9 BPM/ESB基盤 サービスプラットフォーム システム構築・運用ガイド

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5.3.1 運用の流れ

次に示す場合の運用の流れについて説明します。

それぞれの場合に必要な操作の前提条件や手順については,以降の項で説明します。

<この項の構成>
(1) 運用する前の準備
(2) 運用を開始する場合
(3) 運用中にシステムを操作する場合
(4) 運用を終了する場合

(1) 運用する前の準備

運用する前に,次の作業を実施することを推奨します。

(a) 論理サーバの登録

論理サーバの操作(HCSCサーバとの一括起動・停止,および状態の参照)をできるようにするため,HCSC-Manager定義ファイルのパラメタを次のように変更します。

 
cscmng.server.<HCSCサーバ名>.system=論理サーバ名
 
(b) リポジトリへのアクセスの制御

セキュリティを確保するため,リポジトリにアクセスしないようにします。

リポジトリのルートディレクトリを変更していない場合は,次のリポジトリにアクセスしないようにします。

 
<サービスプラットフォームのインストールディレクトリ>\CSC\repository
 

リポジトリのルートディレクトリを変更した場合は,変更後のリポジトリにアクセス制御を実施してください。

1台のマシンに複数の運用環境を構築(環境変数CSCMNG_HOMEを設定)している場合は,次のリポジトリにアクセス制御を実施してください。

 
%CSCMNG_HOME%\repository
 
(c) バックアップ

運用時の障害に備えて,運用環境の情報をバックアップします。バックアップした情報を,運用環境とは別のマシンで管理することによって,障害発生後,運用環境を復旧できます。バックアップはcscenvbackupコマンドを実行します。cscenvbackupコマンドの詳細については,マニュアル「サービスプラットフォーム リファレンス」の「cscenvbackup(HCSC-Manager環境のバックアップ)」を参照してください。

(2) 運用を開始する場合

システムを起動して運用を開始するには,次の図に示す流れに従って作業を実施する必要があります。

図5-1 運用を開始する場合の作業の流れ

[図データ]

注※1
これらの作業を一括して実行することもできます。なお,HCSCコンポーネントの開始前には,HCSCコンポーネントのパッケージング,配備定義,および配備が実行されます。
ただし,一括実行は,システム開発時,または単体テストから結合テスト時を対象としています。詳細については,マニュアル「サービスプラットフォーム 開発ガイド 基本開発編」の「7.5 HCSCコンポーネントをHCSCサーバに配備して開始する処理の一括実行」を参照してください。

注※2
cscrcptnstartコマンドを使用して,同時に開始することもできます。

(3) 運用中にシステムを操作する場合

システムの運用中,必要に応じて次の操作を実施できます。

(a) 状態・情報の参照

必要に応じて,各状態・情報を参照できます。参照できる状態・情報は次のとおりです。参照方法については,「5.3.10 データベースの状態を確認する」以降の項で説明します。

なお,次に示す実行環境の構成要素およびHCSCサーバの状態は,定期的に確認する必要があります。

(b) 定義情報のキャッシュ

必要に応じてビジネスプロセスの定義情報をキャッシュできます。キャッシュ方法については,「5.3.20 ビジネスプロセスの定義情報をキャッシュする」の項で説明します。

(c) 定義や構成などの変更

必要に応じて,次の定義や構成などを変更できます。変更方法については,「5.3.21 HCSCサーバの定義を変更する」以降の項で説明します。

(4) 運用を終了する場合

システムを停止して運用を終了するには,次の図に示す流れに従って作業を実施する必要があります。停止方法については,「5.3.33 標準受付を停止する」以降の項で説明します。

図5-2 運用を終了する場合の作業の流れ

[図データ]

注※1
cscrcptnstopコマンドを使用して,同時に停止することもできます。

注※2
サービス部品の実行要求を受け付けないようにする場合に実施します。

注※3
これらの作業を一括して実行することもできます。なお,HCSCコンポーネントの停止後には,HCSCコンポーネントがHCSCサーバから削除されます。ただし,一括実行は,システム開発時,または単体テストから結合テスト時を対象としています。詳細については,マニュアル「サービスプラットフォーム 開発ガイド 基本開発編」の「7.6 HCSCコンポーネントを停止してHCSCサーバから削除する処理の一括実行」を参照してください。