Cosminexus V9 BPM/ESB基盤 サービスプラットフォーム システム構築・運用ガイド

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2.2.1 データベースとReliable Messagingの使用有無

サービスプラットフォームのどの機能を使用し,どのような運用をしたいかによって,データベースとReliable Messagingの使用有無が異なります。使用する機能ごとに,データベースとReliable Messagingの使用有無を次の表に示します。

表2-2 使用したい機能ごとのデータベースとReliable Messagingの使用有無

使用したい機能 データベース Reliable Messaging
同期受付を使用したい × ×
非同期受付(標準受付(MDB(WS-R)),標準受付(MDB(DBキュー)))を使用したい × ×
同期サービスアダプタを使用したい × ×
非同期サービスアダプタ(MDB(WS-R)アダプタ,MDB(DBキュー)アダプタ)を使用したい
ビジネスプロセスを使用したい 永続化するビジネスプロセスを使用したい ×
永続化しないビジネスプロセスを使用したい※1 × ×
プロセスインスタンスの実行履歴を管理したい ×
DBアダプタを使用したい ×※2 ×

(凡例)
○:必須です。
×:必須ではありません。

注※1
永続化しないビジネスプロセスを使用する場合,開発環境で定義できるプロセスに制限があるため注意してください。詳細は,マニュアル「サービスプラットフォーム 解説」の「3.3 永続化するビジネスプロセスと永続化しないビジネスプロセス」を参照してください。

注※2
DBアダプタを使用する場合,HCSCサーバが稼働しているマシン上にデータベースは不要です。しかし,DBアダプタから接続するサービス稼働マシンでは,データベースが必要になります。

この表から,データベースとReliable Messagingの使用有無による構成形態は,次の3つのパターンがあることがわかります。

それぞれパターンによって,システム構築時の実行環境に関する設定内容などが異なります。各パターンでの実行環境の設定内容については,「2.3 実行環境に関する設定」を参照してください。

なお,データベースとReliable Messagingの使用有無の設定は,HCSCサーバセットアップ定義ファイルで定義します。また,データベースを使用しない場合はデータベースの設定が不要で,Reliable Messagingを使用しない場合はReliable Messagingの設定が不要です。

注意
実行環境または運用環境でアクセスする次のディレクトリおよびファイルには,適切にアクセス権を付与してください。
  • サービスプラットフォームのインストールディレクトリ
  • コマンドの引数で指定するディレクトリおよびファイル
  • HCSCで使用する各種定義ファイルに指定するディレクトリおよびファイル