Cosminexus V9 BPM/ESB基盤 サービスプラットフォーム 開発ガイド 受付・アダプタ定義編
CSVデータ書き込みサンプルでは,DBアダプタが取得したデータを,ファイルアダプタを通してCSV形式のファイルに書き込みます。
入出力項目を次の表に示します。
表D-55 入出力項目一覧(CSVデータ書き込みサンプル)
入出力項目 | 内容 |
---|---|
ファイルアダプタの出力ファイル | <サービスプラットフォームのインストールディレクトリ>\CSC\custom-adapter\File\sample\write_csv\write_csv_data.csv |
DBアダプタの入力テーブル | ADMIN.CSAFF_SAMPLE_WC※ |
ファイルアダプタを追加設定し,検証する手順を次に示します。
表D-56 サービスアダプタ定義画面(基本)の設定内容(CSVデータ書き込みサンプル)
分類 | 項目 | 設定値 | 設定 | |
---|---|---|---|---|
サービス部品制御情報 | サービス名 | CSAFF_SAMPLE_WRITE_CSV | ◎ | |
サービスID | CSAFF_WC | ◎ | ||
サービス種別 | ファイルアダプタ | × | ||
アドレス | − | − | ||
最大インスタンス数 | 0 | ◎ | ||
オペレーション | 定義パターン:バイナリ書き込み オペレーション名:CSAFF_SAMPLE_WRITE_CSV |
◎ | ||
オペレーション情報 | オペレーション名 | CSAFF_SAMPLE_WRITE_CSV | × | |
通信モデル | 同期 | ◎ | ||
要求電文 | 標準 | 使う(チェックボックス) | 使う(チェックする) | ◎ |
フォーマットID | SAMPLE_WRITE_CSV_Standard | ◎ | ||
電文フォーマット | csaff_sample_write_csv_standard.xsd | ◎ | ||
サービス部品 | フォーマットID | SAMPLE_WRITE_CSV_Request | ◎ | |
電文フォーマット | csaff_sample_write_csv.fdx | ◎ | ||
データ変換定義 | SAMPLE_WRITE_CSV_DT | ◎ | ||
応答電文 | 標準 | 使う(チェックボックス) | 使わない(チェックしない) | ◎ |
サービス部品 | フォーマットID | SAMPLE_WRITE_CSV_Response | ◎ | |
電文フォーマット | adpff_result.xsd | × |
CSVデータ書き込みサンプルのファイルアダプタを定義する場合の,サービスアダプタ定義画面(詳細)での設定項目を次の表に示します。なお,表に記載されていない項目については,設定不要です。
表D-57 サービスアダプタ定義画面(詳細)の設定内容(CSVデータ書き込みサンプル)
分類 | 項目 | 設定値 | 設定 |
---|---|---|---|
サービスアダプタ制御情報 | サービスアダプタ(EJB-JARファイル) | cscmsg_adpejb.jar | × |
ユーティリティクラス(JARファイル) | adpffpc.jar | × |
データ変換定義を設定します。設定するデータ変換定義を次の図に示します。
図D-11 ファイルアダプタのデータ変換定義画面(CSVデータ書き込みサンプル)
データ変換定義の手順を次に示します。
表D-58 ファンクションの設定内容(CSVデータ書き込みサンプル-ファイルアダプタ)
ファンクション | ファンクション名 | 設定値 | |
---|---|---|---|
loop | loop1 | ノード選択 | record |
ノード条件設定 | 設定しない | ||
loop | loop2 | ノード選択 | column |
ノード条件設定 | 設定しない |
表D-59 マッピングの設定内容(CSVデータ書き込みサンプル-ファイルアダプタ)
変換元ノード | ファンクション | 変換先ノード |
---|---|---|
− | loop1 | record |
− | loop2 | data |
filename | − | filename |
fileoption | − | fileoption |
data | − | data |
ファイルアダプタ実行環境プロパティファイルを作成する手順を次に示します。
fileaccess.path1 = <サービスプラットフォームのインストールディレクトリ>\\CSC\\custom-adapter\\File\\sample\\write_csv character.code = MS932 codetable.path = <Code Converterの変換テーブル(ユーザマッピングファイル)格納パス>
<サービスプラットフォームのインストールディレクトリ>\\CSC\\lib\\external\\table
<サービスプラットフォームのインストールディレクトリ>\CSC\custom-adapter\File\config
ビジネスプロセスの定義は,ビジネスプロセスの追加,ビジネスプロセスの内容の定義,ビジネスプロセスの検証の順で行います。
ビジネスプロセスを追加する手順を次に示します。
次に示す変数を設定します。
変数を設定する手順を次に示します。
表D-60 CSAFF_DB_ResponseMessageの設定内容(CSVデータ書き込みサンプル)
分類 | 項目 | 設定値 |
---|---|---|
サービス/受付 | サービス名 | CSAFF_SAMPLE_DB |
受付名 | − | |
取込対象 | オペレーション名 | CSAFF_SAMPLE_DB |
電文種別 | 応答電文(ボディ) | |
− | 電文フォーマット | csaff_sample_sqlformat |
表D-61 CSAFF_RequestMessageの設定内容(CSVデータ書き込みサンプル)
分類 | 項目 | 設定値 |
---|---|---|
サービス/受付 | サービス名 | CSAFF_SAMPLE_WRITE_CSV |
受付名 | − | |
取込対象 | オペレーション名 | CSAFF_SAMPLE_WRITE_CSV |
電文種別 | 要求電文(ボディ) | |
− | 電文フォーマット | csaff_sample_write_csv_standard |
表D-62 CSAFF_ResponseMessageの設定内容(CSVデータ書き込みサンプル)
分類 | 項目 | 設定値 |
---|---|---|
サービス/受付 | サービス名 | CSAFF_SAMPLE_WRITE_CSV |
受付名 | − | |
取込対象 | オペレーション名 | CSAFF_SAMPLE_WRITE_CSV |
電文種別 | 応答電文(ボディ) | |
− | 電文フォーマット | adpff_result |
ここでは,次の図に示すアクティビティの配置・定義,データ変換定義,およびアクティビティの連結について説明します。
図D-12 ビジネスプロセス定義全体図(CSVデータ書き込みサンプル)
CSVデータ書き込みサンプルでは,次の表に示すアクティビティを設定します。
表D-63 アクティビティ一覧(CSVデータ書き込みサンプル)
アクティビティ | アクティビティ名 | 説明 |
---|---|---|
受付 | CSAFF_SAMPLE_BP_WRITE_CSV | ビジネスプロセスの受付。 |
応答 | CSAFF_SAMPLE_BP_WRITE_CSV_RSP | ビジネスプロセスの応答。 |
サービス呼出 | ファイルアダプタ呼出 | ファイルアダプタの呼び出し。 |
サービス呼出 | DBアダプタ呼出 | DBアダプタの呼び出し。 |
データ変換 | ファイルアダプタ要求電文作成 | DBアダプタの応答電文をファイルアダプタの要求電文に変換。 |
データ変換 | DBアダプタ要求電文作成 | ビジネスプロセスの要求電文をDBアダプタの要求電文に変換。 |
アクティビティを配置して設定する手順を次に示します。
表D-64 CSAFF_SAMPLE_BP_WRITE_CSVの設定内容
項目 | 設定値 |
---|---|
アクティビティ名 | CSAFF_SAMPLE_BP_WRITE_CSV |
オペレーション名 | CSAFF_SAMPLE_BP_WRITE_CSV |
ボディ割当変数 | CSAFF_BP_RequestMessage |
通信モデル | 同期 |
インスタンス生成 | Yes |
表D-65 CSAFF_SAMPLE_BP_WRITE_CSV_RSPの設定内容
項目 | 設定値 |
---|---|
アクティビティ名 | CSAFF_SAMPLE_BP_WRITE_CSV_RSP |
オペレーション名 | CSAFF_SAMPLE_BP_WRITE_CSV |
ボディ割当変数 | CSAFF_ResponseMessage |
表D-66 ファイルアダプタ呼出の設定内容(CSVデータ書き込みサンプル)
項目 | 設定値 | |
---|---|---|
アクティビティ名 | ファイルアダプタ呼出 | |
サービス名 | CSAFF_SAMPLE_WRITE_CSV | |
オペレーション名 | CSAFF_SAMPLE_WRITE_CSV | |
通信モデル | 同期 | |
要求電文 | ボディ割当変数 | CSAFF_RequestMessage |
応答電文 | ボディ割当変数 | CSAFF_ResponseMessage |
表D-67 DBアダプタ呼出の設定内容(CSVデータ書き込みサンプル)
項目 | 設定値 | |
---|---|---|
アクティビティ名 | DBアダプタ呼出 | |
サービス名 | CSAFF_SAMPLE_DB | |
オペレーション名 | CSAFF_SAMPLE_DB | |
通信モデル | 同期 | |
要求電文 | ボディ割当変数 | CSAFF_DB_RequestMessage |
応答電文 | ボディ割当変数 | CSAFF_DB_ResponseMessage |
表D-68 ファイルアダプタ要求電文作成の設定内容(CSVデータ書き込みサンプル)
項目 | 設定値 |
---|---|
アクティビティ名 | ファイルアダプタ要求電文作成 |
変換元変数 | CSAFF_BP_RequestMessage |
CSAFF_DB_ResponseMessage | |
変換先変数 | CSAFF_RequestMessage |
データ変換定義 | SAMPLE_WRITE_CSV_DT2 |
表D-69 DBアダプタ要求電文作成の設定内容(CSVデータ書き込みサンプル)
項目 | 設定値 |
---|---|
アクティビティ名 | DBアダプタ要求電文作成 |
変換元変数 | CSAFF_BP_RequestMessage |
変換先変数 | CSAFF_DB_RequestMessage |
データ変換定義 | SAMPLE_WRITE_CSV_DT1 |
DBアダプタ要求電文作成アクティビティのデータ変換定義を設定します。設定するデータ変換定義を次の図に示します。
図D-13 DBアダプタ要求電文作成アクティビティデータ変換定義画面(CSVデータ書き込みサンプル)
DBアダプタ要求電文作成アクティビティのデータ変換定義の手順を次に示します。
表D-70 ファンクションの設定内容(CSVデータ書き込みサンプル-DBアダプタ要求電文作成アクティビティ)
ファンクション | ファンクション名 | 設定値 | |
---|---|---|---|
const | const1 | 定数種別 | 文字列 |
値 | PRODUCT_CODE | ||
const | const2 | 定数種別 | 文字列 |
値 | = |
表D-71 マッピングの設定内容(CSVデータ書き込みサンプル-DBアダプタ要求電文作成アクティビティ)
変換元ノード | ファンクション | 変換先ノード |
---|---|---|
− | const1 | val1 |
− | const2 | val2 |
PRODUCT_CODE | − | val3 |
ファイルアダプタ要求電文作成アクティビティのデータ変換定義を設定します。設定するデータ変換定義を次の図に示します。
図D-14 ファイルアダプタ要求電文作成アクティビティデータ変換定義画面(CSVデータ書き込みサンプル)
ファイルアダプタ要求電文作成アクティビティのデータ変換定義の手順を次に示します。
表D-72 ファンクションの設定内容(CSVデータ書き込みサンプル-ファイルアダプタ要求電文作成アクティビティ)
ファンクション | ファンクション名 | 設定値 | |
---|---|---|---|
loop | loop1 | ノード選択 | DBA_ResultSet※ |
ノード条件設定 | 設定しない | ||
loop | loop2 | ノード選択 | DBA_ResultColumn※ |
ノード条件設定 | 設定しない |
表D-73 マッピングの設定内容(CSVデータ書き込みサンプル-ファイルアダプタ要求電文作成アクティビティ)
変換元ノード | ファンクション | 変換先ノード |
---|---|---|
− | loop1 | record |
− | loop2 | column |
filename | − | filename |
fileoption | − | fileoption |
DBA_ResultColumn※ | − | data |
CSVデータ書き込みサンプルで使用するビジネスプロセスでは,次の表に示すようにアクティビティを連結します。
表D-74 アクティビティの連結内容(CSVデータ書き込みサンプル)
連結元アクティビティ | 連結先アクティビティ |
---|---|
開始 | CSAFF_SAMPLE_BP_WRITE_CSV |
CSAFF_SAMPLE_BP_WRITE_CSV | DBアダプタ要求電文作成 |
DBアダプタ要求電文作成 | DBアダプタ呼出 |
DBアダプタ呼出 | ファイルアダプタ要求電文作成 |
ファイルアダプタ要求電文作成 | ファイルアダプタ呼出 |
ファイルアダプタ呼出 | CSAFF_SAMPLE_BP_WRITE_CSV_RSP |
CSAFF_SAMPLE_BP_WRITE_CSV_RSP | 終了 |
アクティビティの連結の手順を次に示します。
ビジネスプロセスを保存して検証する手順を次に示します。
定義したファイルアダプタとビジネスプロセスをサーバに配備して開始します。
ファイルアダプタとビジネスプロセスの配備定義の手順を次に示します。
サンプルを実行するデータベースのテーブルを作成します。
HiRDB SQL Executerを起動して,次のSQL文を実行してください。
CREATE TABLE CSAFF_SAMPLE_WC (ORDER_NO INT, CUSTOMER_CODE CHAR(5), PRODUCT_CODE CHAR(4), ORDER_COUNT INT); INSERT INTO CSAFF_SAMPLE_WC VALUES(1001,'AA001','1001',5); INSERT INTO CSAFF_SAMPLE_WC VALUES(1002,'AB002','1001',1); INSERT INTO CSAFF_SAMPLE_WC VALUES(1003,'AA001','1102',3); INSERT INTO CSAFF_SAMPLE_WC VALUES(1004,'XA005','1103',1); INSERT INTO CSAFF_SAMPLE_WC VALUES(1005,'AA001','1105',1);
サンプルで提供するビジネスプロセス実行時の要求電文を編集して,要求電文を作成する手順を次に示します。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?> <WriteData> <filename><サービスプラットフォームのインストールディレクトリ>\CSC\custom-adapter\File\sample\write_csv\write_csv_data.csv</filename> <fileoption>mode=new</fileoption> <PRODUCT_CODE>1001</PRODUCT_CODE> </WriteData>
サンプルを実行するには,サービスリクエスタからビジネスプロセスを起動します。
サービスリクエスタの処理の流れと概要を次に示します。
サービスリクエスタの実行手順を次に示します。
request write_csv <サービスプラットフォームのインストールディレクトリ>\CSC\custom-adapter\File\sample\write_csv\write_csv_message.xml
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