処理の概要を次の図に示します。

図D-1　サンプルの概要（ファイルから読み込んだデータのDBへの格納）

既存システムからFTPなどで転送されたファイルから，ファイルアダプタによってデータを読み込み，DBアダプタを通じてデータベースに格納します。ビジネスプロセスはファイルの転送を契機に実行されるものとします。

サンプルは，ビジネスプロセス内の定義およびビジネスプロセスの実行（サービスリクエスタ）の範囲で提供されています。

処理の概要を次の図に示します。

図D-2　サンプルの概要（DB検索結果のファイルへの書き込み）

ビジネスプロセスを実行するサービスリクエスタからデータベースの検索条件を入力し，DBアダプタを通じてテーブルのデータを取得します。取得したデータはファイルアダプタを利用してファイルに書き込みます。

サンプルは，ビジネスプロセス内の定義およびビジネスプロセスの実行（サービスリクエスタ）の範囲で提供されています。

提供するサンプルを次の表に示します。

表D-1　サンプル一覧

サンプル	説明	ディレクトリ※1
XMLデータ読み込みサンプル	XML形式のファイルから読み込んだ情報をDBへ格納します。	read_xml
CSVデータ読み込みサンプル	CSV形式のファイルから読み込んだ情報をDBへ格納します。	read_csv
固定長データ読み込みサンプル※2	固定長形式のファイルから読み込んだ情報をDBへ格納します。	read_fix
XMLデータ書き込みサンプル	DB検索結果をXML形式のファイルに書き込みます。	write_xml
CSVデータ書き込みサンプル	DB検索結果をCSV形式のファイルに書き込みます。	write_csv
レングスタグデータ書き込みサンプル※3	DB検索結果をレングスタグデータ形式のファイルに書き込みます。	write_len

注※1

サンプルで使用するファイルが格納されたディレクトリ名です。これらのディレクトリは，「<サービスプラットフォームのインストールディレクトリ>\CSC\custom-adapter\File\sample」の配下に格納されています。

注※2

CSVデータの読み込みサンプルと同様の設定で使用できるため，このマニュアルでは説明していません。

注※3

CSVデータの書き込みサンプルと同様の設定で使用できるため，このマニュアルでは説明していません。

サンプルを使用するための前提知識および前提環境を次に示します。

前提知識

次の内容を理解していることを前提とします。

• サービスプラットフォーム（Service ArchitectおよびService Platform）を利用した，SOAに対応したシステム構築の知識
• SQLおよびリレーショナルデータベースに関する基本的な知識

前提環境

次の製品のインストールおよび環境構築が完了していることを前提とします。

• Service Architect
• Service Platform
• HiRDB SQL Executer

この章では，HCSC簡易セットアップ機能で構築した環境に沿って説明しています。HCSC簡易セットアップ機能の詳細は，マニュアル「サービスプラットフォーム 開発ガイド 基本開発編」の「2.4　テスト環境の簡易セットアップ」を参照してください。

なお，HCSC簡易セットアップ機能を使用する場合，HCSC簡易セットアップ画面（［サーバ名称］タブ）では［V7互換名称］を選択してください。