Cosminexus V9 BPM/ESB基盤 サービスプラットフォーム 開発ガイド 受付・アダプタ定義編
TP1アダプタの定義方法について説明します。
サービスリクエスタ,TP1アダプタ,およびサービスの間でやり取りされる電文フォーマットを作成します。電文フォーマットの作成方法については,マニュアル「サービスプラットフォーム 開発ガイド 基本開発編」の「4. 電文フォーマットの作成」を参照してください。
データ変換定義画面で,変換元の電文フォーマット定義ファイルおよび変換先の電文フォーマット定義ファイルを設定して,データ変換を定義します。
データ変換の定義方法については,マニュアル「サービスプラットフォーム 開発ガイド 基本開発編」の「6. データ変換の定義」を参照してください。
TP1アダプタを定義する場合の手順を次に示します。
TP1アダプタの環境定義に必要な情報は,XML形式のTP1アダプタ環境定義ファイルに定義します。
TP1アダプタ環境定義ファイルの編集手順を示します。
TP1アダプタの通信構成定義に必要な情報は,XML形式のTP1アダプタ通信構成定義ファイルに定義します。
TP1アダプタ通信構成定義ファイルの編集手順を示します。
TP1アダプタを選択した状態で,「保存」メニューを選択すると設定項目を保存できます。このときに保存されるファイルがEARファイルです。EARファイルは運用環境から利用できます。
TP1アダプタ実行環境プロパティファイルの作成方法について説明します。
TP1アダプタ実行環境プロパティファイルは,サンプルファイルを利用して作成します。サンプルファイルの格納先を次に示します。
<サービスプラットフォームのインストールディレクトリ>\CSC\custom-adapter\TP1\config\templates\adptp1.properties |
TP1アダプタ実行環境プロパティファイルの作成手順を次に示します。
<サービスプラットフォームのインストールディレクトリ>\CSC\custom-adapter\TP1\config |
TP1アダプタ実行環境プロパティファイルは,TP1アダプタを開始する際に実行環境に反映されます。TP1アダプタ実行環境プロパティファイルの内容を変更する場合は,TP1アダプタを停止してから作業を行います。TP1アダプタを再開始すると,変更内容が実行環境に反映されます。
TP1アダプタ実行環境プロパティファイルの詳細は,マニュアル「サービスプラットフォーム リファレンス」の「TP1アダプタ実行環境プロパティファイル」を参照してください。
TP1アダプタのRPC通信で使用するサービス要求方式によって,Service Architectで指定する環境定義の値が異なります。必ず各サービス要求方式に対応するTP1/Client/J環境定義を指定してください。
ここで説明する以外のTP1/Client/J環境定義については,マニュアル「サービスプラットフォーム 解説」の「付録A.1 TP1/Client/Jの機能」を参照してください。
TP1/Client/J環境定義は,TP1アダプタを開始する際に実行環境に反映されます。TP1/Client/J環境定義の内容を変更する場合は,TP1アダプタを停止してから作業を行います。TP1アダプタを再開始すると,変更内容が実行環境に反映されます。
リモートAPI機能を使用する場合,RPC接続の確立方式および常設コネクションの管理方法によって,TP1/Client/Jで指定する環境定義の値が異なります。TP1アダプタの通信構成定義およびTP1/Client/J環境定義の対応を次の表に示します。
表3-14 TP1アダプタの通信構成定義およびTP1/Client/J環境定義の対応
TP1/Client/J環境定義 | TP1アダプタの通信構成定義 | ||
---|---|---|---|
connect_mode:RAP | |||
active_mode:STAND | active_mode:EACH | ||
standcon_mode:MANUAL | standcon_mode:AUTO | standcon_mode要素は指定不要 | |
dcnamuse | N(使用しない) | N(使用しない) | N(使用しない) |
dcrapdirect | Y(使用する) | Y(使用する) | Y(使用する) |
dcscddirect | N(使用しない) | N(使用しない) | N(使用しない) |
dcrapautoconnect | N(使用しない) | Y(使用する) | N(使用しない) |
リモートAPI機能を使用する場合のTP1/Client/J環境定義を次の表に示します。
表3-15 リモートAPI機能使用時のTP1/Client/J環境定義
TP1/Client/J環境定義 | 指定値 | 説明 |
---|---|---|
dcnamuse | N(使用しない) | ネームサービス機能の使用の有無を指定します。 |
dcrapdirect | Y(使用する) | リモートAPI機能の使用の有無を指定します。 |
dcscddirect | N(使用しない) | スケジューラダイレクト機能の使用の有無を指定します。 |
dchost | ホスト名,rapリスナーのポート番号 | rapリスナーが存在する接続先システムのホスト名およびrapリスナーのポート番号を指定します。dcrapportオペランドでrapリスナーのポート番号を指定している場合,ポート番号の指定は省略できます。 |
dcrapport | rapリスナーのポート番号 | rapリスナーのポート番号を指定します。dchostオペランドでポート番号を指定する場合,このオペランドの指定は省略できます。 |
dcrapautoconnect※ | Y|N | rapサーバとの間の常設コネクションを自動的に確立させるかどうかを指定します。TP1アダプタの通信構成定義のstandcon_mode要素と指定値を対応させてください。 |
表3-16 dcrapautoconnectオペランドの指定によるメリットおよびデメリット
dcrapautoconnectオペランドの指定値 | メリット | デメリット |
---|---|---|
Y(オートコネクト) | 接続先システムからコネクションを解放されても,サービス要求実行時に再確立を行います。 | 初回のサービス要求実行時にコネクションの確立を行うため性能劣化のおそれがあります。 |
N(非オートコネクト) | TP1アダプタ開始時にすべてのコネクションの確立を行います。初回のサービス要求実行時に,コネクションの確立をする必要なく通信できます。 | 確立するコネクションの数が多いとTP1アダプタの開始処理に時間が掛かります。 |
ネームサービス機能を使用する場合,TP1アダプタの通信構成定義のconnect_mode要素にSTANDを指定します。ネームサービス機能を使用する場合のTP1/Client/J環境定義を次の表に示します。
表3-17 ネームサービス機能使用時のTP1/Client/J環境定義
TP1/Client/J環境定義 | 指定値 | 説明 |
---|---|---|
dcnamuse | Y(使用する) | ネームサービス機能の使用の有無を指定します。 |
dcrapdirect | N(使用しない) | リモートAPI機能の使用の有無を指定します。 |
dcscddirect | N(使用しない) | スケジューラダイレクト機能の使用の有無を指定します。 |
dchost | ホスト名,ネームサービスのポート番号 | ネームサービスが存在する接続先システムのホスト名およびネームサービスのポート番号を指定します。dcnamportオペランドでネームサービスのポート番号を指定している場合,ポート番号の指定は省略できます。 |
dcnamport | ネームサービスのポート番号 | ネームサービスのポート番号を指定します。dchostオペランドでポート番号を指定する場合,このオペランドの指定は省略できます。 |
スケジューラダイレクト機能を使用する場合,TP1アダプタの通信構成定義のconnect_mode要素にSTANDを指定します。スケジューラダイレクト機能を使用する場合のTP1/Client/J環境定義を次の表に示します。
表3-18 スケジューラダイレクト機能使用時のTP1/Client/J環境定義
TP1/Client/J環境定義 | 指定値 | 説明 |
---|---|---|
dcnamuse | N(使用しない) | ネームサービス機能の使用の有無を指定します。 |
dcrapdirect | N(使用しない) | リモートAPI機能の使用の有無を指定します。 |
dcscddirect | Y(使用する) | スケジューラダイレクト機能の使用の有無を指定します。 |
dchost | ホスト名,スケジューラダイレクトサービスのポート番号 | スケジューラダイレクトサービスが存在する接続先システムのホスト名およびスケジューラダイレクトサービスのポート番号を指定します。dcscdportオペランドでスケジューラダイレクトサービスのポート番号を指定している場合,ポート番号の指定は省略できます。 |
dcscdport | スケジューラダイレクトサービスのポート番号 | スケジューラダイレクトサービスのポート番号を指定します。dchostオペランドでポート番号を指定する場合,このオペランドの指定は省略できます。 |
TP1アダプタで通信相手と通信先を指定した接続をする場合,TP1アダプタの通信構成定義のconnect_mode要素にSTATICを指定します。通信先を指定した接続をする場合のTP1/Client/J環境定義を次の表に示します。
表3-19 通信先指定による接続時のTP1/Client/J環境定義
TP1/Client/J環境定義 | 指定値 | 説明 |
---|---|---|
dcnamuse | N(使用しない) | ネームサービス機能の使用の有無を指定します。 |
dcrapdirect | N(使用しない) | リモートAPI機能の使用の有無を指定します。 |
dcscddirect | Y(使用する) | スケジューラダイレクト機能の使用の有無を指定します。 |
表3-20 通信先指定による接続時に使用されないTP1/Client/J環境定義
TP1/Client/J環境定義 | 指定値 | 説明 |
---|---|---|
dchost | ホスト名,スケジューラダイレクトサービスのポート番号 | スケジューラダイレクトサービスが存在する接続先システムのホスト名,およびスケジューラダイレクトサービスのポート番号 |
dcscdport | スケジューラダイレクトサービスのポート番号 | スケジューラダイレクトサービスのポート番号 |
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