Cosminexus V9 BPM/ESB基盤 サービスプラットフォーム 開発ガイド 受付・アダプタ定義編

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1.2.1 利用できる受付

受付には,HCSCサーバの機能として提供している標準受付と,ユーザが任意のインターフェースを定義できるユーザ定義受付があります。

サービスプラットフォームで利用できる受付の種類を次の表に示します。

表1-1 利用できる受付の種類

大分類 種別 用途
標準受付 標準受付(Webサービス) Webサービス(SOAP通信)を使用したシステムでサービス部品呼び出し要求を受け付ける場合
標準受付(SessionBean) SessionBeanを使用したシステムでサービス部品呼び出し要求を受け付ける場合
標準受付(MDB(WS-R)) MDB(WS-R)を使用したシステムでサービス部品呼び出し要求を受け付ける場合
標準受付(MDB(DBキュー)) MDB(DBキュー)を使用したシステムでサービス部品呼び出し要求を受け付ける場合
ユーザ定義受付 SOAP受付 Webサービス(SOAP通信)を使用したシステムでサービス部品呼び出し要求を受け付ける場合
TP1/RPC受付 既存のOpenTP1システム内にあるサービスリクエスタからのサービス部品呼び出し要求を受け付ける場合
FTP受付 FTPインバウンドアダプタを経由してFTPクライアントからの実行要求を受け付ける場合※1
HTTP受付 HTTPクライアントからHTTP通信を使用してサービス部品呼び出し要求を受け付ける場合
Message Queue受付 MQリソースアダプタを経由してJMSプロバイダ(IBM WebSphere MQシステム)からの実行要求を受け付ける場合
ファイルイベント受付 監視対象のフォルダ内にファイルが作成されたことをイベントとして受け付けて,処理を開始する場合
カスタム受付 任意のプロトコルからの実行要求を受け付ける場合※2

注※1
サービスプラットフォーム上でFTPクライアントとFTPサーバの間のファイル転送をする場合,FTPアダプタと連携する必要があります。

注※2
任意のプロトコルからの実行要求を受け付けるには,ユーザが作成した受付処理をカスタム受付フレームワーク上で動作させる必要があります。

 

標準受付を利用するには,それぞれの標準受付の形式に合わせてサービスリクエスタを作成し,さらにサービス部品の入出力形式に合わせて電文を作成,解析する必要があります。標準受付を利用する場合のサービスリクエスタおよび電文の作成方法については,マニュアル「サービスプラットフォーム 開発ガイド 基本開発編」の「8. サービスリクエスタの作成」を参照してください。

ユーザ定義受付を利用するには,開発環境で任意のインターフェースを定義したあと,HCSCサーバに配備します。HCSCサーバに配備したあと,ユーザ定義受付を開始すると,サービスリクエスタからの要求電文を受け付けられる状態になります。

ユーザ定義受付を利用するのに必要な定義については,「2. ユーザ定義受付の定義」を参照してください。